人生の節目をどう祝う?ニュージーランドの冠婚葬祭

人生の節目をどう祝う?ニュージーランドの冠婚葬祭 IMMIGRATION

宗教や形式に縛られず、人生の節目を自分らしく祝う国、ニュージーランド。
結婚式を司るセレブラント、自然に寄り添う葬送、家族やコミュニティが支える儀式など、ニュージーランドならではの多様なセレモニー文化を紹介しよう。

そもそも冠婚葬祭とは?

冠婚葬祭とは、人生の節目となる重要な儀式や行事の総称。具体的には4つに分類される。

冠は昔の「元服(成人を迎えたこと)」で、本来は成人式を指す言葉だが、現代では広い意味でお宮参り、初節句、七五三、還暦なども含まれる。

(成人):七五三、成人式など
(結婚):結婚に関する儀式
(葬儀):葬式、通夜など
(先祖供養):法事、法要、お盆、お彼岸、正月、節分など

ニュージーランドの冠婚葬祭の種類

ニュージーランドで冠婚葬祭にあたる言葉はライフセレモニー(Life Ceremonies)。
結婚式や葬式のほか、日本ではあまり馴染みのない以下のようなセレモニーも行われる。

  • Naming Ceremony(命名式)
    子供の誕生を祝う非宗教的な儀式
  • Tangihanga(マオリの葬儀)
    マラエで3日間ほどかけて行われる葬送儀式。家族のほか、コミュニティの人々が訪れる
  • House Blessings/House Warming(新居祝い)
    新しい家に引っ越した時に行われる
  • 21st Birthday(成人祝い/21歳の誕生日)
    ニュージーランドの法的な成人年齢は18歳だが、もともと21歳=成人だった歴史が長いため、現在も21歳の誕生日を盛大に祝う習慣が残っている

冠婚葬祭、日本とニュージーランドでこんなに違う

日本は宗教に寛容な国だが、冠婚葬祭に関しては今も宗教儀式が大切にされている。例えばお宮参りは神前での祈願、葬儀は仏教式が中心など、人生の節目には長く受け継がれてきた形式や作法が基盤となり、家や地域の伝統として守られている。

ニュージーランドではかつてイギリスの影響を受けたキリスト教式の儀式・行事が主流だったが、現代では宗教よりも個人や家族のスタイルが優先される。多民族国家であり、先住民マオリの伝統も汲んでいることから、冠婚葬祭も“その人らしさ”を中心に組み立てられることが多い。

日本の神社
マオリのマラエ

最近の冠婚葬祭事情 ── ニュージーランドのセレブラント文化

日本・ニュージーランドともに冠婚葬祭の小規模化・カジュアル化が進んでいる。個人が尊重されるようになったこと、宗教離れ、経済的な事情、形式的儀式の見直しなどがその理由だ。

ニュージーランドではそれに加え、日本にはない「セレブラント(Celebrant)」文化が根付いたことも背景にある。セレブラントとは民間司式者のことで、結婚式・葬式のほか、命名式・新居祝い・バウリニューアル(結婚の誓いの更新)などあらゆるセレモニーをオーダーメイドでプランニングし、当日の式を取り仕切るのが役目。結婚式だけ、葬式だけ、など専門性を持つセレブラントも存在し、宗教家ではないが、祈り・宣誓といった神主や神父の役割を担うことができる。ちなみにセレブラントになれるのはニュージーランド市民かつこの国に永住している人のみ。ニュージーランド政府に登録が必要で、書類の提出・面接などを経て認可を得なくてはならない。

セレブラントを探しているなら下記のサイトから検索可能。セレモニーの種類、地域、使用言語といった条件も絞れる。

ニュージーランドでの結婚式

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