ニュージーランド国内旅行がいつもワイン産地じゃない?と言われることがありますが、いやいや、産地が国内中に広がっているからだよ、と思っています。実のところ、亜熱帯のノースランドからセントラルオタゴまで1600キロに渡る生産地。今回は10の主要産地のうち南島に位置する5つの産地をご紹介します!
マールボロ Marlborough
ワイラウ・ヴァレー、サザン・ヴァレー、アワテレ・ヴァレー
ニュージーランド最大のワイン産地で、国内生産量の約2/3を占めている。1980年代に、ソーヴィニヨン・ブランで、ニュージーランドを国際的なワインの舞台に挙げた重要産地。ソーヴィニヨン・ブランだけでなく、エレガントなピノ・ノワール、ピノ・グリ、シャルドネなども。質の高いスパークリングワインやグリューナー・フェルトリーナーも見逃せない。
ヴィラ・マリア、クラウディ・ベイ、フォレスト・ワインズ
クライストチャーチから車で4時間。マールボロ空港からはわずか数分でセラードアへ。
ワイタキ・ヴァレー Waitaki Valley
2001年に初めてブドウが植えられた新しい産地で、石灰岩を含む複雑な土壌が冒険心のある生産者の情熱を惹きつけている注目産地。ピノ・ノワールが主で、他には香り高いピノ・グリやリースリングなどの白ワインも栽培。
オスラー・ヴィンヤーズ、キュー・ワイン
クイーンズタウンもしくはクライストチャーチから車で約3時間
ノース・カンタベリー North Canterbury
ワイパラ、カンタベリー・プレインズ
涼しく乾燥した気候と十分な日照量、長い生育期間により、傑出したピノ・ノワールやシャルドネそしてリースリングが造られている。
ペガサス・ベイ、ベル・ヒル、グレイストーン
クライストチャーチから車で1時間弱
セントラル・オタゴ Central Otago
ギブストン、バノックバーン、クロムウェル /ロウバーン /ピサ、ベンディゴ、ワナカ、アレクサンドラ
世界最南端のワイン産地の一つで世界的ピノ・ノワールの銘醸地。日射が強いのでアルコール度が高くなる傾向。凝縮感のある力強いピノ・ノワールがメイン。アロマティックな白も。
フェルトン・ロード、リッポン、ヴァリ
クイーンズタウンから車で最寄りのワイナリーまで約20分
ネルソン Nelson
ムーテリーヒルズ、ワイメア・プレインズ
南島の北端。果樹園や豊富な作物でよく知られている。活気に満ちた芸術とカフェ文化。ソーヴィニヨン・ブランの生産量が多いが、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、シャルドネ、加えてアルバリーニョなど珍しい品種も栽培。
サイフリード、ノイドルフ
クライストチャーチから飛行機で1時間
セラードアでしか購入できないワインもあるので、訪問時は要チェック!
オリジナルの可愛いグッズがあるワイナリーも!
ワインエキスパートの理沙さんの厳選ワインをご紹介!
Neudorf Rosie’s Block
Moutere Albarino 2023
ネルソンのパイオニアが手がけるアルバリーニョ。スペイン原産で、世界的に人気が高まり、NZ国内でも栽培が増えている品種。海を感じるワインは、ぜひシーフードと共に!
品種:アルバリーニョ
産地:ネルソン
WEB:neudorf.co.nz
Tatty Bogler Pinot Noir 2020
フォレスト・ワインズがワイタキ・ヴァレー産のブドウで造るブランド。干し柿や熟した柿のニュアンスを感じるのが楽しいユニークな1本。
品種:ピノ・ノワール
産地:ワイタキ・ヴァレー/ノース・オタゴ
WEB:www.forrest.co.nz
ダイヤー 理沙 さん
2001年からニュージーランド在住。
J.S.A ワインエキスパート。WSET Level3。
ワインの勉強をしつつ、お料理とのペアリングを考えたり、NZでのワイナリー勤務の経験、現地の視点を交えてNZワインの魅力やお役立ち情報を発信中。
Instagram: @luv.vin.nz
WEB: lovewinenz.blog
Email: info@lovewinenz.com