すでにニュージーランドに永住者や市民権保持者がいる場合、家族を呼び寄せて一緒に暮らすことが可能です。
今回は、パートナーや子どもをニュージーランドに呼び寄せる際のビザの種類や申請条件、注意点について整理します。家族合流の具体的な流れを理解することで、スムーズな移住計画につなげることができます。
家族呼び寄せビザ:NZ永住者・市民の家族合流
ニュージーランドにすでに永住者または市民権保持者がいる場合、家族を呼び寄せる方法として利用されるのが、いわゆる家族カテゴリーのビザです。代表的なものとして、パートナー向けのビザと子ども向けのビザがあります。
このカテゴリーでは、「家族関係が実態として成立しているかどうか」が審査の中心となるため、単に関係性を申告するだけでなく、それを裏付ける証拠の準備が重要になります。
パートナービザ(Partnership Visa)の考え方
パートナーを呼び寄せる場合は、パートナーシップに基づくビザを申請します。このビザでは、単なる交際関係ではなく、安定した共同生活関係が築かれているかどうかが重視されます。
一般的には、以下のような要素が総合的に確認されます。
- 同居している、または継続的に同居していた実績
- 生活を共にしていることを示す証拠
- 経済的・社会的に関係が結びついていること
証拠資料としては、賃貸契約書、公共料金の名義、共同口座の記録、写真、メッセージ履歴などを組み合わせて提出することが求められます。特定の書類だけで判断されるのではなく、複数の観点から一貫性のある関係性が示されているかが重要です。
また、同居期間については、ビザの種類や申請内容によって求められる水準が異なりますが、一定期間の共同生活実績が重要な判断要素となる点は共通しています。
よくあるケース
Eさん(NZ永住者)は、海外に住むパートナーを呼び寄せるために申請を行いましたが、当初は同居期間を裏付ける証拠が不十分で、追加資料の提出を求められました。その後、家賃支払い記録や共同名義の請求書などを整理して提出した結果、関係性が認められ、ビザが承認されました。このケースからも、最初の段階で証拠をしっかり準備しておくことの重要性がわかります。
子どもの呼び寄せ(Dependent Child)
子どもを呼び寄せる場合は、Dependent Childとしての申請が基本となります。この場合、子どもが「扶養されている状態にあるかどうか」が重要なポイントになります。
一般的には以下のような条件が確認されます。
- 一定年齢未満であること
- 経済的に親に依存していること
- 独立した家庭を持っていないこと
年齢については、単純に年齢だけで判断されるわけではなく、経済的に親に依存しているか、就労状況や生活の自立度なども含めて総合的に判断されます。また、健康診断や警察証明など、他のビザと同様の基本要件も満たす必要があります。
家族呼び寄せの実務上のポイント
家族呼び寄せビザでは、以下の点を事前に整理しておくことが重要です。
- パートナーは関係性の証明が最重要
- 子どもは扶養関係と年齢が判断の軸
- 書類は一つではなく、複数の証拠を組み合わせて提出する
- 申請前の準備が結果に大きく影響する
また、これらのビザは、将来的な永住権取得や家族全体の移住計画とも関係してくるため、長期的な視点でタイミングを考えることも重要です。
ポイントまとめ
- 家族呼び寄せは、NZ永住者・市民がいることが前提
- パートナーは関係性の実態証明が重要
- 子どもは扶養関係と年齢条件がポイント
- 書類の準備不足は審査に影響する
- 長期的な移住計画とあわせて検討することが大切
次回予告
次回は、永住権申請のタイミングと家族全体のビザ戦略について解説します。
三浦サリー / Power In Numbers Ltd.
ニュージーランド・オークランドで生まれ育ち、高校受験を機に日本で3年間生活した経験があります。NZと日本、どちらの国のことも理解しているからこそ、両方の視点から安心してご相談いただけるのが強みです。
2015年に Power In Numbers Ltd. を設立し、ニュージーランド政府公認イミグレーションアドバイザーとして活動。リーズナブルで質の高いサポートを提供し、移住を希望される方々のライフプランや現地での暮らしに寄り添ったアドバイスを行っています。
プライベートでは子育てをしながら、多様なライフスタイルに触れてきた経験を活かし、家族での移住を考える方から単身で挑戦される方まで、幅広いご相談に親身に対応しています。
【E-mail】enquire@powerinnumbersltd.com
【Web】https://www.pin-nz.com
Immigration Adviser #201700259


