Vol.001 NZかぼちゃで作るパンプキンスープ

ニュージーランドの食材で作れる!アオテアロアの恵みレシピ!GOURMET

 2022年10月号掲載

かぼちゃ Pumpkin

魔法のかぼちゃ効果

北半球ではかぼちゃは実りの秋の象徴ですが、温暖なニュージーランドでは年間を通して収穫されています。かぼちゃの主な栄養素は、炭水化物(糖質と食物繊維)、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、カリウムです。同量のかぼちゃと白米を比較してみると、糖質はかぼちゃは白米の約1/2、食物繊維は約2倍含まれています。おかずとしてかぼちゃを食べる際には白米の量を通常より減らす、もしくはかぼちゃを主食として置き換えるキーウィスタイルもおすすめです。

βカロテンは体の中でビタミンAに変化し、皮膚や粘膜を強化する働きがあります。ビタミンA、C、Eは体の老化の原因となる活性酸素を抑える働きが高まり、アンチエイジングの強い味方になります。またカリウムは塩分を体外に出す働きがあるので、外食や加工食品を食べる機会が多い方には必須の栄養素の一つです。

飲む万能薬で健康を維持

このようなカボチャの特性を活かし、温冷で楽しめて身体をリセットできるかぼちゃのスープを紹介します。ボーンブロス(牛骨スープ)を使うことでスープにコクを与え、身体を癒す一品に大変身します。

ボーンブロスは天然の高級サプリメントと言われており、その代表的な栄養素の一つとして、髪や肌そして筋肉、骨、血管、臓器に多く含まれているコラーゲンが豊富です。

コラーゲンは胃腸の修復をはじめ、全身の健康維持に重要でアンチエイジングにも大きく関係があります。さらに空腹感を癒す栄養素も含まれているので、お腹の空きやすい方にもおすすめできます。

かぼちゃのスープ

材料

かぼちゃ:1kg
タマネギ:1個
ニンニク:2片
オリーブオイルまたはココナッツオイル:大さじ2
ボーンブロス:4カップ(ブロスの素大さじ3:水4カップ)
塩:小さじ1
ココナッツクリームまたはお好みのミルク:1/2 カップ
こしょう:適量
ナツメグなどのお好みのスパイス:適量

作り方

❶タマネギとニンニクは薄切りにし、かぼちゃは種とワタを取り、鍋に入る大きさに切る。かぼちゃの皮が気になる場合は剥く。
❷厚手の鍋にオリーブオイルとタマネギ、ニンニクを入れて、半透明になるまで炒める。
❸❷にかぼちゃとボーンブロスのスープと塩を加えて、かぼちゃが柔らかくなるまで煮る。
❹かぼちゃの粗熱が取れたら、ブレンダーでピューレ状にする。
❺ココナッツクリームを加え、こしょう、ナツメグなどのお好みのスパイスで味を調整して完成。

Kuniko Maruyama

丸山 国子さん
管理栄養士・ヘルスコーチ

栄養指導回数は1万回以上。メタボ・アンチエイジング・体質改善・便秘など、ホリスティックなアプローチでプログラムを提供。ズボラ管理栄養士の瞬間クッキングも好評。自身の体質改善の際に”全ての病は腸から始まる”というヒポクラテスの名言を体感するなかで、ボーンブロスに魅せられ、手軽なボーンブロスの素を国内外に紹介中。

【Web】www.umamilife.net
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