不動産売買は必ずしも不動産業者（エージェント）を通す必要はありません。ただし、個人売買なら仲介手数料が不要な分、売り手も買い手も得をするのかと言うと、必ずしもそうとは限りません。むしろ安物買いの銭失いになることも…。よほど不動産売買のルールや市場に精通していない限り手を出さない方が無難です。友人や知人間であっても言った言わないでもめるケースは散見されますので、どうしてもという場合はコミュニケーションをすべて文章に残すよう心がけましょう。また、たとえエージェントを使わなくても信頼できる司法書士や弁護士を通すことは必須です。
一方、マーケットに精通したエージェントを通す利点は無数にあります。売却をお考えの場合、エージェントはまず近隣の物件の売却状況やその家のコンディション、ロケーション等から適正価格を割り出します。売却方法やマーケティング方法、写真撮影やオープンホームの準備に関する提案も、物件の個性や顧客のニーズに応じアドバイスを受けられます。また不動産業者を通す事で、そのエージェントが持つ集客力・ブランド力・信頼性といった全ての力を利用でき、バイヤーも安心してあなたの家に興味を持ってくれるのです。
購入をお考えの場合も、懇意にしているエージェントがいると非常に有利です。私たちが買い手の為に働く場合、初めから無駄になる物件は紹介しません。例えば、価格が提示されていなくても明らかに予算オーバーになるであろう物件や、建物に欠陥がある事が分かっていてそのバイヤーに適さない物件であれば、候補から外します。故に大きな時間の節約ができますし、購入前に必要なアドバイスも適宜受けられます。何よりニュージーランドでは、基本的に仲介手数料を支払うのは売り手のみ、買い手は不動産業者へ手数料を支払う必要がないので、利用しないのは本当にもったいないですよ。
Hiroko Jenny
イェニー浩子2016-17年ハーコーツ・セントラル・オークランド支店でセールスNo.1を記録。
現在は同社ミルフォード支店に所属し、東奔西走の日々。
Harcourts Cooper & Co Real Estate Ltd
【Ph】直通：09-486-8251
携帯：021-117-0291
【E-mail】hiroko.jenny@harcourts.co.nz
【Web】www.hirokojennyharcourts.com
2018年10月号掲載
