ニュージーランドで食べられる世界のパン図鑑
主食としても軽食やおやつとしても広く親しまれているパン。
その背景と魅力を深掘りしてみよう。

イングリッシュマフィン
English Muffin

酵母で発酵させてつくる丸くてフラットなパン。表面にコーングリッツ(とうもろこしの粗挽き粉)をまぶし、外はカリカリで中はフワッとやわらかい。

バップ
Bap

スコットランド発祥の丸いパン。ふっくらした食感で、ハム、ベーコン、卵、チーズなどを挟んでサンドイッチにするのが一般的。

クランペット
Crumpet

パンケーキの一種で、表面に空いた穴ともちもち食感が特徴。ニュージーランドではスーパーで売っているGolden社のクランペットが有名。

スコーン
Scone

サクサク食感の焼き菓子。クロステッドクリームとジャムをトッピングしていただくのが王道。チーズなどが入ったおかず系スコーンもある。

バゲット
Baguette

フランス語で「杖」を意味する60~80cmほどの細長いパン。原料は基本的に小麦粉、水、塩、イースト(酵母)のみ。外側のクラフトがカリッと香ばしいことが特徴。

クロワッサン
Croissant

フランス語で「三日月」を意味し、その名のとおり三日月形をしている。パン生地にバターを織り込んで焼き上げ、サクサク食感が魅力。アーモンド・クロワッサンなどフィリング入りタイプもある。

チャバッタ
Ciabatta

イタリア語で「スリッパ」を意味する四角形のパン。小麦粉、水、塩、オリーブオイル、酵母を原料とし、石窯で焼き上げる。もっちりした食感が特徴。パニーニ(サンドイッチ)によく使われる。

フォカッチャ
Focaccia

小麦粉、水、塩、オリーブオイル、酵母を原料とした平たいパン。表面に凸凹をつくり、オリーブやハーブを混ぜて焼くことが多い。スープや料理の付け合わせとしてよく食べられている。

プレッツェル
Pretzel

リボン状の結び目になった形が特徴的なパン。やわらかくて大きいタイプと、硬く焼いた小さいスナック菓子タイプがある。ビールの祭典オクトーバーフェストではおつまみの定番となっている。

ロッゲンブロート
Roggenbrot

ライ麦(Rye/Roggen)粉を90%使用した色の濃いパン。酸味と硬い食感が特徴で、薄くスライスしていただく。ミッシュブロート(ライ麦粉と小麦粉が50%ずつ)など、ライ麦粉と小麦粉の割合によってパンの名称が変わる。

ヴィエナブロート
Wienerbrød

デニッシュ(Danish)のこと。デンマーク語の名称は「ウィーンのパン」を意味し、オーストリアから伝わったとされている。バターをたっぷり使った生地にフルーツやクリームをトッピングしたペイストリーの一種。

カネルブッレ
Kanelbulle

シナモンロールのこと。ニュージーランドのシナモンロールはアイシングがかかった甘みの強いものが多いが、本場のカネルブッレは甘さ控えめ。カルダモンなどのハーブを利かせた上品な味わいだ。ノルウェーやフィンランドでも同様のものがよく食されている。

ベーグル
Bagel

中央に丸い穴が開いた丸い形のパン。ポーランド発祥といわれるが、ニューヨークが本場として有名。茹でてからオーブンで焼いて作られる。クリームチーズを塗って食べるのが定番。

サワードウブレッド
Sourdough Bread

天然酵母のサワー種を使ったパン。独自の酸味が特徴。北ヨーロッパを起源とし、19世紀にサンフランシスコで発展。現在もサンフランシスコのご当地パンとしても有名。

ドーナツ
Dougnut/Donut

ヨーロッパの揚げ菓子をもとに、19世紀にアメリカで誕生。ミスタードーナツ、ダンキンドーナツ、クリスピークリームドーナツなど有名チェーンの多くはアメリカ生まれ。

ピタパン
Pita Bread

古代エジプトを起源とする歴史の古い平焼きパン。北アフリカや中東、地中海沿岸でよく食べられている。さまざまな具材を詰めて楽しめ、ニュージーランドにはピタパンのファストフードチェーン「Pita Pit」もある。