ニュージーランドの保険制度 ケガをした場合はどうする?

ニュージーランドの保険制度 ケガをした場合はどうする? IMMIGRATION

事故に遭い、ケガをした場合に優先すべきなのは、治療を受けて素早い回復を目指すこと。
以下のフローチャートを参考に、ACCへ申請しよう。

事故発生

治療を受ける

ケガの状況によってGP、フィジオ、After Hours Clinic、ED/ERなどの中から最適な医療機関を選んで治療を受ける。

ACCへの請求フォームに記入・医療機関がACCに申請

ACCへの請求は通常受診した医療機関が行う。必要に応じてフォームに記入を求められることもある。

治療費の一部を負担する

ACCの規定に従い、自己負担分(手数料など)を支払う。詳細は受診先の医療機関に確認すること。

ACCの審査が行われる

ケガが補償対象となるかをACCが審査。結果は個別にSMSで通知されるほか、封書でも書面が届くので郵便を確認すること。
審査結果は通常1週間以内に出る。

働けない場合はACCに収入補填を申請する

ケガのため仕事ができない場合はACCから収入補填を受けるための手続きを行う。手続きにはACCのMyACCアカウントが必要なので公式サイトで作成すること。アカウントを作成したらオンラインで申請が可能。同時に勤務先にも連絡してシックリーブ等の手続きを行う。事故が就業中に起きたか、プライベートで発生したかによって支給内容が変わるので確認すること。

これもACC?

事故かどうかの判断が難しいケースでもACCの補償対象となるものがある。主な例は以下の通り。

● 出産事故(母体の損傷)……2022年10月1日12時以降に発生した場合のみ。子宮脱、尾骶骨の脱臼や骨折、陰部の神経障害など。出産時における新生児のケガは基本的に対象外(ただし、対象となる場合もある)。

● 事故・事件に起因する精神障害……暴行事件などによるPTSD(その事件でのケガがACC補償対象として認められていることが条件)、職場でトラウマとなる出来事(例:小売店での強盗事件を経験・目撃するなど)が発生した場合の精神的負担など。

● 性的虐待……セラピーなどの支援が可能。ニュージーランド国内で起きた性的虐待・暴行についてはずっと以前の出来事でも補償対象。
また、ニュージーランド居住者が海外で性的暴行を受けた場合も対象となる。サポートはACCのSensitive Claims Serviceを通じて行われる。相談はまずSafe to talkに。

● 歯のケガ……事故やスポーツでのケガなどが対象。

● 治療によるケガ……登録専門医による治療が直接ケガの原因となった場合が対象。

● 業務によって徐々に生じるケガ……職場の騒音による難聴、仕事で筋肉を酷使したり、重いものを持ち上げたりすることが要因の腱炎などが対象。

● ニュージーランド居住者が海外旅行中に負ったケガ……ニュージーランド市民と居住ビザ保持者およびその配偶者や子供などが対象。ただし、ニュージーランドを離れていた期間(通常6カ月以内であること)やニュージーランドでの仕事、住宅、家庭事情などが考慮される。
事故が原因ではないケガや病気、海外で受診した際の医療費などはカバーされない。
申請にはニュージーランド帰国後、医療機関を受診することが必要。
申請はその医療機関が行う。

加害者の賠償責任について

ニュージーランド国内の事故の補償はACCが行うが、その反面、この国では一般的に人身事故の加害者に対して賠償責任を問うことができず、慰謝料なども発生しない。ただし、配達・送迎といった業務上で発生した事故に関しては対人賠償責任が生じるため、対人・対物補償を備えたビジネス用の車両保険に加入しておきたい。

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