初夏の葉にんじん Carrot greens
捨てるにはもったいない、栄養満点の葉!
年間を通して身近な食材のにんじん、春夏に収穫されるものはシャキシャキしたみずみずしい食感と甘さが特徴ですが、葉はさらに優れもの。βカロチン、ビタミンE、B1、B2、鉄分を含み、ビタミンA、ビタミンC、カルシウムは根よりも断然栄養価が高いのです。

根(いわゆる“にんじん”)が小さいうちは葉は柔らかく生食もできますが、成長するにつれてアクが強くなるのでさっと加熱調理するのがお勧めです。(ビタミン類は加熱時間が長いと失われてしまうので、なるべく短時間で)
初夏にスーパーで葉付きのにんじんを見かけたとき、また家庭菜園で間引きしたときの葉を捨てずに、利用してみてください。お浸しにしてセリのような旨味を愉しんだり、細かく刻んでパスタソースに加えれば、風味豊かな一品に。根であるにんじん同様オイルと相性がいいので、葉の形を活かして天ぷらに、細かく刻んでかき揚げに加えても美味しいです。
葉にんじんの自家製ふりかけ
スッと伸びた元気のよい葉にんじんで常備菜を作ってみましょう。葉のほろ苦い旨味に、サクッと歯触りのよいクルミがアクセントのしっとり系ふりかけは、炊きたてのごはんはもちろん、海苔とも相性が良いので、おむすびの具にもお勧めです。ピクニック・ランチのお供に、若草パワーでエナジーチャージを。ごはん類の他にも、豆腐サラダや冷ややっこ、うどんやパスタのトッピングとしても美味しいです。

材料
ニンジンの葉:60g(根のすぐ上の硬い部分は除いて60g)
刻んだクルミ:30g
白いりごま:大さじ1
調理用オイル:適宜
醤油:小さじ2
みりん:小さじ2
ゴマ油:仕上げに少々
作り方
❶ニンジン葉は洗って水をきり、葉と茎の部分に分け、葉はざっくり切り、茎は5mmに刻む。
❷クルミはフライパンで炒って取り出しておく。
❸熱したフライパンにオイルを入れ、刻んだ茎部分を炒める。続いてクルミ・白ごま、次に葉の部分を加えて軽く炒めたら、醤油とみりんで味付け、ある程度水分を飛ばし、最後にゴマ油を少々で風味づけをして火からおろす。
❹冷めたら、容器に移し冷蔵庫で保管する。(1週間ほど保存可能)

佐々木由美さん
料理家ワナカでローカル向けの和食料理教室を毎月開催して今年で14年目。地元だけでなく北島・南島からの参加者もいる教室は今やワナカのアクティビティの1つに。NZの旬を取り入れ、日本の文化や風習とともに紹介する季節のレシピを軸に、遊び心ある融合スタイルも提案。ベジタリアン・オプションやグルテン・フリーにも対応。宿・ささの木も経営する。
【Web】japanesedinnertable.blog.fc2.com
【FB】Japanese cuisine cooking class @wanaka
【IG】yumi.matcha.wanaka