コロナ後、ワークビザ取得は難しくなったのか? より念入りになされる審査にご注意を。

IMMIGRATION
ビザエージョントによるニュージーランドビザ最前線

審査基準自体は変わらないが

よく、コロナ後にワークビザ取得が難しくなったかと聞かれます。昨年5月のロックダウン明けは審査が一時的に厳しくなりましたが、現在はこれまで通りの審査基準であるが、しっかり審査をされるようになったという印象です。特にしっかり審査をされるようになった点は、海外(日本)の元雇用主への確認、業務内容のチェック、健康診断であると思います。

経歴と業務内容確認

エッセンシャル・スキルズ・ワークビザでは、元雇用主からの雇用証明と源泉徴収票などの第三者機関からの証明を提出すれば、海外の元雇用主に電話をして本当に働いていたかを確認することは、それほど多くありませんでした。最近は、この頻度が増えましたので、元雇用主の方に「必ずイミグレーションからの電話に出てください」とお願いするよう申請者さんに伝えています。また、元雇用主や現在の業務内容(ジョブディスクリプション)を詳しく審査し、「この内容ではシェフではなくクックだ」とか、「マネージャーではなくスーパーバイザーだ」とか、なるべくレベルの低い職種でビザを認めようとする傾向もあるように感じています。

健康診断と求人広告

健康診断についても以前より再検査を求められる方が多かったり、ずいぶん前に完治したと証明している病気について、再度スペシャリストの診断書を求められたりすることもありました。また、時給25・50ドル未満でワーク&インカムに求人広告を出す場合、広告の出稿方法やスキルズマッチレポートをもらう手順が頻繁に変わり、非常に煩雑な手続きになっています。新しいビザを申請中に現在のビザが切れるとインタリムビザが発行され、ニュージーランドに合法的に滞在できます。しかし、もし新しいビザ申請が却下されると、インタリムビザでは他のビザを申請することができず、ニュージーランド国外に出るしかなくなってしまいますので、十分に余裕を持ったビザ申請をお勧めしています。

※この記事はLIA201100119 Helen HUANG が作成したものを翻訳したものです。

eika minami
Eika Minami
南 栄華

永住権やワーク、パートナー、起業等あらゆるビザのサポートをするハンナコンサルタント代表。
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2021年4月号掲載