レジデンスビザ最新状況(SMCとWTR)

レジデンスビザ最新状況(SMCとWTR)IMMIGRATION
ビザエージョントによるニュージーランドビザ最前線

SMC(技能移民カテゴリー)

昨年末、2年以上の停止期間を経て180ポイントになって帰ってきたSMC*¹ですが、また今年中に大きな変化がある可能性があります。NZ政府は今年中旬のスタートを目標に、「6ポイント制」への変更を提案しています。

この6ポイント制SMCは、大きく二分野からポイント換算します。

「①職業免許・学歴または収入」からひとつ(1〜6ポイント)と、「②NZでの職歴」(1〜3ポイント)を組み合わせて6ポイントを満たす必要があります。

例えば、①からは大卒学位(Bachelor)やNZ教員免許の保持者、時給中央値の1.5倍(現時点で4 1.6 4ドル)だと3ポイント。②は職歴1年につき1ポイント、といった感じです。また、①のみですでに6ポイントを満たしていれば、そのまま申請可能とも記載されており、条件にはPhD学位の保持者や時給中央値の3倍(現8 3.2 8ドル)が提案されています。

この制度が採用されると、大卒資格がすでにある方はNZで3年の職歴で6ポイント、またはさらに高いレベルを勉強するとそれに合わせて必要な職歴年数が低くなります。(例えば、マスターを卒業すると1年の職歴で6ポイント)

WTR(ワークトゥレジデンス)

今大卒資格がなくてこれからどの分野に進むか迷っている方は、SMCではなくWTR*²を目指すのもひとつの手です。このWTRはポイントに関係なく、職業ごとに設定された条件を満たして、NZで2年働くとレジデンスビザが申請できるというものです。

職業リストには、例えばグリーンリストの専門職(例:建設関係や幼児教育)、またはヘルスケア分野も今が狙い目です。

どちらのレジデンスも「NZでスキルのある職についている」ことは絶対条件です。

労働党に変わってから、移民政策は大分風当たりが強くなったように感じます。ジャシンダ首相の辞任発表により、この先の動きにも注目が集まります。

ビザコンサルタント 山下ゆき
Yuki Yamashita
山下 悠貴

永住権やワーク、パートナー、起業等あらゆるビザのサポートをするハンナコンサルタントの日本人移民アドバイザー。20分の無料相談受付中。

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2023年2月号掲載