オークランドの渋滞緩和に向け「時間帯別料金制」の導入案を検討開始
カウンシルは、オークランド市内における深刻な交通渋滞を緩和するため、特定時間帯・エリアでの通行有料化に向けた初期案を発表した。最終決定前にオークランド市民が意見を述べることができるよう、11月から市民意見公募を開始する予定だ。市内の渋滞による時間損失は年間2,900万時間、経済損失は年間約26億ドルと推計されている。交通量の多い時間帯に道路利用者に料金を課すことで、人々は移動の時間帯や方法を見直したり、不要な移動を控えるようになり、道路網への負担が軽減されると見込んでいる。初期案では、市内中心部や高速道路の主要拠点を特定の時間に走行した利用者が約5ドルの料金を支払うことになる。全走行の3〜7%を有料化するだけで、最大31%のドライバーが移動の円滑化を実感し、ピーク時の所要時間を最大12分短縮できる試算だ。料金収入は公共交通の拡充や道路整備に還元される。

オークランド・カウンシル、コスト削減と効率化に向け新オフィスを調達
カウンシルは、99 Albert Streetの約8,600㎡のオフィス物件を新たに14年契約で借入・移転することに合意した。新オフィスは新駅Te Waihorotiu Stationのすぐ隣に位置し、カウンシルの主要庁舎ともほど近い。新オフィスの契約・利用開始は2027年7月1日を予定しており、Viaduct Harbourにある現オフィスの2029年10月までの残存契約については、転貸を含めた検討を進めていく。この決定は、市中心部のオフィスポートフォリオ全体の価値とコストパフォーマンスを見直す中で実現したもの。現在Viaduct Harbourに拠点を置くオークランド交通局(AT)の職員をはじめとするカウンシルグループ内のチームを本部近隣へ集約し、組織間の連携強化と将来的な運用コストの削減を目指す。既存の内装や家具をそのまま活用することで移転費用を大幅に抑え、今後15年間で最低1,420万ドルの費用回避効果を見込んでいる。

MOTATのカウンシルグループ編入案
オークランドの交通技術博物館(MOTAT)をカウンシルグループ傘下へ編入する提案について、カウンシルの費用対効果委員会(Value for Money Committee)が原則合意した。本提案が最終決定された場合、MOTATはオークランド動物園や美術館などを管理する「Tātaki Auckland Unlimited」の傘下に入ることになる。MOTATには、以前から法定交付金を通じて市が年間資金の多くを拠出しており、双方の理事会も本編入を支持していた。カウンシルグループ傘下への編入により、長期的な財政安定を目指す。また、市の文化機関との連携が強化され、新たな展示への投資拡大や更なる来場者の誘致に向けた基盤が整う見込みだ。60年以上の歴史を持つMOTATの名称やコレクション、展示プログラム、ボランティアネットワークなどはそのまま維持される。今後は詳細調査と統合計画の策定を進めた上で最終判断が下される。

調査結果:ウェリントン市民の80%は生活の質に満足
ウェリントン、オークランド、クライストチャーチ等ニュージーランド主要7都市の住民を対象とした生活の質調査(Quality of Life survey)の結果が発表され、ウェリントンでは住民の80%が自身の生活の質を「高い」と評価したことがわかった。歩きやすさ、公共交通機関、緑地へのアクセス、文化的多様性などが高く評価され、生活の質の満足度は Dunedin(83%)に次ぐ80%を記録。一方で、市自体の印象や魅力に対しては厳しい視線が向けられている。市の景観や雰囲気への満足度は39%と参加都市の中で最低を記録し、全国的に高騰している生活費も、生活の質を押し下げる要因となっている。市長のアンドリュー・リトル(Andrew Little)氏は、経済的課題や市政への信頼低下を受け止めつつも、自然環境や教育・IT産業の強みを活かし、住みやすい街としての復活を目指す姿勢を示している。

ウェリントンの交通データを可視化するオンラインツール開設
カウンシルは、ウェリントンにおける人々の移動状況を簡単に把握・理解できるオンラインダッシュボード「Pōneke Travel Insights」を開設した。市内の交通センサーネットワークから収集したデータを集約し、歩行者、自転車、自動車の移動傾向を直感的に探れるツールとなっている。これまで専門知識が必要だった交通データを、一般市民や事業者、コミュニティ団体など誰もが容易にアクセス・理解できるようにした。ピーク時間帯や日常の移動パターン、イベント時の交通変化が可視化され、将来の道路設計や都市計画、交通改善にも役立つ。利用者のフィードバックを取り入れながら今後も新機能を追加していく方針だ。イノベーション・マネージャーのジュリア・マクマスター(Julia McMaster)氏は「有用な情報を幅広く提供したい」と述べ、積極的な利用と意見を呼びかけている。ダッシュボードの利用はこちらから。

コートニー地区の再活性化に向け、迅速かつ柔軟な整備計画を採択
カウンシルは、首都を代表するエンターテインメント・文化の拠点であるコートニー地区(Courtenay precinct)の魅力と安全性を高めるため、民間との連携を軸とした柔軟で迅速な再活性化アプローチを採用することに合意した。2027年初頭までに将来の枠組みと具体的な改善策の候補リストを取りまとめる予定。大規模工事を一度に行うのではなく、歩道の整備、緑化、ベンチや照明の刷新といった小規模な改修を段階的に実施。道路レイアウトや地下インフラの大幅な変更を避け、コストと工事による混乱を抑える。また、清掃頻度を月1回から週1回へ増やしたほか、地元事業者パートナーシップに15万ドルを助成し、建物の塗り替えや日よけの張り替えを進めている。公共交通の改善策は地方議会と連携して別途推進。最大4,000万ドルの予算枠の中で、今後の長期計画(LTP)の決定を経て事業を進めていく予定だ。

3月15日銃乱射事件の国家記念碑建設候補地の選定が開始
2019年3月15日にアル・ヌール・モスク(Al Noor Mosque)とリンウッド・イスラムセンター(Linwood Islamic Centre)で発生した発生した銃乱射事件の犠牲者51名を追悼する国家記念碑(The national memorial)の建設に向け、クライストチャーチ中心部での設置場所選定が始まった。文化遺産省を中心に、エスニック・コミュニティ省、クライストチャーチ・カウンシル、地元先住民(mana whenua)が共同でプロジェクトを進めている。亡くなった犠牲者(shuhada)を深く悼むとともに、負傷者、目撃者、救急隊員、そして事件後に支援を寄せた国内外のすべての人々に敬意を表し、誰もが立ち寄りやすい開かれた市民スペースへの設置を目指す。市長のフィル・メイジャー(Mayor Mauger)氏は「大きな痛みを抱えたこの地に、共有の価値観を映し出す美しく穏やかな場所を作りたい」と述べている。

タイオラQEIIのベン・エイブヤード氏、優秀ライフガード賞を受賞
オークランドで開催された「Recreation Aotearoa Aquatics Awards」にて、クライストチャーチ・カウンシルが運営するTaiora QEII Recreation and Sport Centreのシニアスーパーバイザー、ベン・エイブヤード(Ben Aveyard)氏が「ライフガード・オブ・ザ・イヤー2026」に選出された。施設・設備や行政業務の管理能力に加え、他施設との信頼関係構築や卓越したロールモデルとしての貢献度が高く評価された。エイブヤード強いは「プール監視だけでなく応急手当や事故の未然防止など業務は多岐にわたり、常に緊張感が求められる。子どもの水泳指導や市民の健康づくりに携われる非常にやりがいのある仕事だ」と述べている。8年前に帰国してライフガードとなり、講習や経験を通じて自らのスキル向上を図りながら、後進の指導にも情熱を注いできたエイブヤード氏にとって、今回の受賞は大きな名誉となった。

ラグビー「スーパーラウンド」2027年もクライストチャーチで開催決定
2026年大会の大成功を受け、2027年のスーパーラグビー・パシフィック「スーパーラウンド(Super Round)」が再びクライストチャーチで開催されることが決定した。2027年4月2日から4日の3日間にわたり、第8ラウンドの全10チームが同地に集結し、白熱した試合と多彩なファンイベントが繰り広げられる。初日はクルセイダーズ(Crusaders)対ブランビーズ(ACT Brumbies)で開幕。チーフス(Chiefs)、ブルーズ(Blues)、ハイランダーズ(Highlanders)、ハリケーンズ(Hurricanes)なども登場し、豪華な対戦カードで南半球最高峰のラグビーの祭典が展開されるのが見どころだ。ニュージーランド政府のイベント誘致基金(Events Attraction Package)や地元カウンシルの共同パートナーシップにより推進。ホテルや飲食店などの地元観光経済へ大きな好影響をもたらすことが期待されている。

情報提供:Auckland City Council / Christchurch City Council / Wellington City Council
