「ギャング法」─禁止事項と警察の対応を知っておこう

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警察は新たなギャング対策法の施行を開始しました(2024年11月施行)。この法律の目的は、ギャングによる恐怖や脅迫、公共の場での混乱を減らし、市民の安全を守ることです。

主な内容は以下の通り。

  • 公共の場でのギャング記章(エンブレムなど)の表示を禁止
  • ギャングメンバーの集団行動を防ぐ「解散通知」の発行
  • 特定のギャング犯罪者に対し、3年間の交際禁止命令を発令
  • 判決時にギャング所属が加重要因として考慮される

ギャング記章とは?

ギャング記章とは、所属や提携を示すシンボルや表現を指し、衣服や車両に付けられたものも対象です。ただし、タトゥーや特定の色の衣服は対象外です。

「表示」とは、単に公共の場で見えるようにすることだけではなく、他人の有無に関わらず意図的に見せる行為全般を含みます。

法律の対象となるギャング

この法律は、ギャング法に記載された35のギャングに適用されます。

ギャングメンバーの定義 

以下のいずれかに該当する人が対象。

  • メンバー候補者や指名された個人
  • 記章を表示している個人
  • 犯罪目的でギャング活動に関与している個人

解散通知とは?

警察は、公共の場で3人以上のギャングメンバーが集まっていると疑うに足る理由があり、他の市民の活動に支障をきたす恐れがある場合、解散通知を出すことができます。この通知が出された人は、ただちに現場を離れ、その後7日間は公共の場で交流を禁じられます。

繰り返し違反した場合

5年以内に3回以上、公共の場で記章を表示した罪で有罪となった場合、禁止命令が発令され、以下の行為が禁止されます。

  • 記章の所持または管理
  • 通常の居住地への記章掲示

禁止命令は有罪判決日から5年間有効で、違反すると最長1年の懲役が科される可能性があります。

身近なトラブルに関する問い合わせは
ニュージーランド警察(エスニックサービス)まで

遠藤 貴司 – Takashi Endo(Ethnic Liaison Officer)
E-mail: ethnicauckland@police.govt.nz

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