ニュージーランドで暮らす際、病気や事故、災害に備えて保険への加入は重要です。しかし、保険は長期にわたる契約。万が一の時に確実に保険金を受け取るためにも、保険会社の「財務の安定性」、つまり「信用力」を確認することがとても大切です。
日本との評価基準の違い
| 日本の場合 | ニュージーランドの場合 |
|---|---|
| 金融庁による「ソルベンシー・マージン比率」(支払余力)が重視されます。 | NZ準備銀行(RBNZ)の監督の下、国際的な格付け会社による「財務力格付け(Financial Strength Rating)」が主に用いられます。 |
このため、ニュージーランドの保険を選ぶ際は、日本の指標ではなく、国際的な格付けを確認することが一般的です。
格付けを行う主要な専門機関と信頼性
ニュージーランドの保険会社を評価するのは、世界的に認められた以下の主要な格付け会社です。これらの機関の評価は、ニュージーランドの規制当局が指定するものであり、高い信頼性があります。
| 格付け会社名 | 特徴 |
|---|---|
| Standard & Poor’s (S&P) | 世界最大級。幅広い金融機関の財務力を総合的に評価します。 |
| A.M. Best | 保険業界に特化。保険金支払能力の分析に強みがあります。 |
| Fitch Ratings (フィッチ) | S&Pと並ぶ世界大手。客観的な分析に基づき、評価を提供しています。 |
格付けが同じAといった記号であっても、その定義や評価手法は格付け会社によって異なります。しかし、これらの機関は長年の実績と高い専門性を持つ第三者の専門家であり、その厳格な審査を経た評価はすべて信頼できるものと判断して問題ありません。
<格付けの確認方法>
保険会社は、格付け情報を契約者に対して情報公開することが義務付けられています。
保険パンフレットや約款: 契約に関する書類には、必ず最新の格付け情報が記載されています。
公式ウェブサイト:ホームページ内の「About Us(会社情報)」や「Financial Strength Rating(財務力格付け)」といったページで確認できます。
ニュージーランドの具体的な保険会社と格付け例
ニュージーランドの日本人コミュニティでもよく知られている保険会社の具体的な格付けの例を3社挙げます。
| 保険会社名 (サービス名) | 分野 | 格付け機関 (評価) |
|---|---|---|
| AIA New Zealand (AIA)※1 | 生命保険や医療保険 | Fitch (AA) |
| Southern Cross※2 | 医療保険が主 | S&P (A+) |
| Partners Life※3 | 生命保険や医療保険 | A.M.Best (A) |
※1 ニュージーランドで生命保険シェアトップ
※2 ニュージーランドで医療保険の最大手
※3 第一生命の関連会社
ここでは生命保険/医療保険会社を挙げていますが、IAGといった損害保険会社も同様です。
ニュージーランドで保険を選ぶ際は、保険料や補償内容だけでなく、格付けが「A」以上であることはひとつの目安として、パンフレット等に明記されている財務力格付けも必ずチェックしましょう。
この記事はファイナンシャルアドバイスではなく一般的な情報です。特定の個人に向けたアドバイスではありません。詳しくはファイナンシャルアドバイザーにご相談ください。

新田 直人
15年以上の経験がある、政府登録ファイナンシャルアドバイザー(FSP55882)として個人保険(生命、健康保険)のアドバイスを提供します。日本語でお気軽にご相談ください。
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