Vol.041 スイカ Watermelon ― 真夏だけの養生

ニュージーランドの食材で作れる!アオテアロアの恵みレシピ! GOURMET

盛夏の今、体が自然と求める食材があります。そのひとつがスイカです。

ニュージーランドでも夏になるとスーパーの青果コーナーにスイカが並びますね。日本のような真ん丸ではなく、楕円形のものが多いのも、この土地らしい風景です。

選ぶときは、皮の緑と黒の縞模様がはっきりしていて、持ったときにずっしりと重みを感じるものがおすすめ。太陽の力をしっかり蓄えた証拠です。

ニュージーランドは日本より湿度は低いものの、日差しは強く、体は知らないうちに熱をため込みやすくなります。そんなほてった身体に、スイカは心地よい水分補給となり、体の内側を静かに潤してくれます。薬膳では、体にこもった熱を冷まし、体内に滞った水分の巡りを整える真夏の養生とされています。

スイカに塩をかけるという食べ方は、実はとても理にかなっています。やさしい甘さとほのかな塩気は、汗をかいた体が本能的に欲しがる味。初めてポカリスウェットを飲んだとき、どこかスイカを思わせたのも、きっと偶然ではありません。 

スイカの冷製スープ

今回ご紹介する冷製スープは、まだまだ暑さが続く今だからこそ成立する一皿です。

スイカのやさしい甘みに、残暑の疲労を和らげる梅干しを合わせ、酸味と塩味で体の軸を引き締める。

少量のごはんはとろみを与えるだけでなく、冷やしすぎを防ぎ、胃腸を支える役割も担う。オリーブオイルは乳化によって各素材をなめらかに繋ぎ、余韻を残す存在。

仕上げにピスタチオなどのナッツを添えれば、食感とともに、夏に消耗しがちなエネルギーをやさしく補ってくれる。

盛夏の恵みを、静かに味わえる一品です。

スイカの皮に近い白い部分を軽い浅漬けにし、細かく切ったものをトッピングにするのも良いですね。

残った果肉の白い部分は、外側のグリーンの皮を切り落とし、小さく切り分け、塩少々をふり20分程度おき、少量のビネガー・砂糖・(お好みで生姜汁)を加えると、即席の浅漬けになります。

暑い日に切ったスイカが食べきれずに残っていたら、作ってみてください。

日常の延長から生まれる一皿が、体に無理なく寄り添ってくれます。 

スイカの冷製スープ

材料:デミタス用などの小さいグラス(80ml)で6杯分

スイカ(可食部・赤い部分):500g(※3kg程度のスイカで約1/4個分)
梅干し:2個
熱々のごはん:50g(冷ごはんを温め直しても良い)
オリーブオイル:大さじ3
塩:小さじ1/4程度(加えた梅干しの塩加減により調節)
トッピング用オプション:E.V.オリーブオイル、ピスタチオなどナッツ類

作り方

❶ スイカの種を丁寧に取り除き、適当な大きさに切っておく。
 (※スイカは、種が並んでいるラインに沿って切ると、種が取りやすくなる)
 梅干しは種を除き、梅肉をたたいておく。

❷ ❶で準備したスイカを150ℊ程度・熱々ごはん・梅肉をミキサーに入れ、なめらかになるまで攪拌する。
 残りのスイカと、オリーブオイルを加え、さらに攪拌する。味を見て、塩で調整する。
 (※舌ざわりのなめらかさを重視する場合は、目の細かいザルで濾す)

❸ 容器に移し冷蔵庫で休ませる。

❹ グラスやカップに注ぎ、E.V.オリーブオイルをひと匙まわしかけ、荒刻みにしたピスタチオなどのトッピングを散らす。

佐々木由美
佐々木由美さん
料理家

ワナカでローカル向けの和食料理教室を毎月開催して今年で14年目。地元だけでなく北島・南島からの参加者もいる教室は今やワナカのアクティビティの1つに。ニュージーランドの旬を取り入れ、日本の文化や風習とともに紹介する季節のレシピを軸に、遊び心ある融合スタイルも提案。ベジタリアン・オプションやグルテン・フリーにも対応。

【Email】japanese.cuisine.wanaka@gmail.com
【FB】Japanese cuisine cooking class @wanaka
【IG】yumi.matcha.wanaka 創作和菓子とお茶 / wa.table.wanaka 季節の料理

タイトルとURLをコピーしました