旬を楽しむ、ヘルシーレシピvol.9 冬に備えて、秋に収穫される豆類を

旬を楽しむ、ヘルシーレシピGOURMET

 2022年4月号掲載

 ニュージーランドでも、季節折々の旬の食材を楽しみたいもの。今だから食べたいレシピをお届けします。

セロトニンで季節性うつ予防

 セロトニンで季節性うつ予防

冬に向けて日暮れが早くなり日中でもどんよりした空模様、そして肌寒さも手伝って室内で過ごす時間が増えていませんか。曇りであっても屋外で過ごすことは、気持ちの晴れやかさを保つためにとても大切です。日光を浴びることは、セロトニン、別名“ 幸せホルモン”の分泌量と大きな関係があるからです。気持ちだけでなく免疫力もアップさせるこのホルモンは95%も腸で作られているので、腸内環境を整えるとしっかりと作り出すことができます。

トリプトファンを多く含み、腸内環境を整える豆類

セロトニンの原材料として大事なのがタンパク質の一つトリプトファン。トリプトファンは、肉や魚、卵、豆類、ナッツ、種子、乳製品、意外なところでバナナにも多く含まれています。トリプトファンは単独で摂るよりも炭水化物やビタミンB6とともに摂ると吸収率が高まります。旬の素材を取り混ぜ色彩と一物全体を意識することで、自然と栄養バランスの良い食事へつながるでしょう。今月は、腸内環境を整えながらトリプトファンも補えるレシピ、ひよこ豆を使ったディップをご紹介します。旬のカリフラワーやブロッコリーと一緒に食べて、幸せホルモンをアップさせましょう。

幸せホルモンアップ! 簡単うま味ディップ

材料

ひよこ豆(缶詰) :1缶400g
水煮ツナ(缶詰) :1缶185g
練りごま(タヒーニ) :大さじ2
みそ: 大さじ1
レモン(すり下した皮と汁) :1個分
天然塩やケルプの粉:小さじ1

作り方

❶ひよこ豆と水煮ツナは缶詰の水気を切り、みそ以外の全材料を合わせてブレンダーにかける。塩分が添加されている缶詰の場合は、味を確認し、みその量を調節して混ぜる。
❷ひよこ豆の缶の煮汁を加えて、ディップをお好みの硬さに調節して完成。
❸材料の応用として、お好みのハーブ(パセリ、チャイブ、バジル等)やお好みのスパイス(ターメリック、カレー粉、こしょう等)を加えるのもよい。練りごまの代わりに、種子類やクルミなどのナッツ類やアレルギーがある方はカボチャやゴマ、オリーブオイルでも代用可能。

 ひとくちメモ

野菜スティックとともに、またはクラッカーやパンに塗ったり、粉やお肉などを加えてパティにして焼いたりして、召し上がってみてください。

Kuniko Maruyama

丸山 国子さん
管理栄養士・ヘルスコーチ

栄養指導回数は1万回以上。メタボ・アンチエイジング・健康寿命延伸・肌荒れ・便秘・生理痛など幅広く対応し、生活を少しずつ工夫しながらの個別プログラムはメンタルまで元気になったと定評がある。

【Web】www.umamilife.net
【FB】facebook.com/yesumamilife