移民局は年末に突然の変更事項を発表。今年のビザ事情はどうなるのでしょう?

IMMIGRATION
ビザエージョントによるニュージーランドビザ最前線

ワークビザの6カ月延長を発表

昨年12月21日、雇用主にサポートされているワークビザの延長が発表されました。今年6月30日まで有効なエッセンシャルスキルズワークビザ(ESWV)・ワークトゥレジデンスワーク(WTR)ビザ・ジャパニーズインタープリタービザは6カ月延長されます※1。延長されたビザ付帯のパートナーや子どものビザも自動的に延長され、条件を満たせばVOCを申請して職場を変更することも可能です。

また、ロウワーペイドのワークビザ保持者へのスタンドダウン期間の適用は来年1月まで先延ばしになり、国外に出ずに次のワークビザを申請できるようになりました。今年6月30日まで有効のワーキングホリデービザも6カ月延長されます。これに伴い、同ビザ期限切れ時、SSE※2ビザの自動付与はなくなりました。

少なくとも7月までは、2019年の給与中央値、時給27ドルをESWVのハイヤーペイドとロウワーペイドを分ける基準として適用しないとも発表しました。これらはコロナ禍の失業者が順調に再就職し、NZ人だけでは国内雇用の需要を賄いきれなくなったためとされています。

注目すべき今後の動き

EOIは今年3月まで一時停止と発表されていますが、来月にSMC※3申請が再開するのか、条件はどう変わるのか注目です。4~5月には、今年中旬開始予定の新しいワークビザ制度の詳細が、WTRビザの終了時期も含めて発表があるのではと考えています。7月には、時給27ドルがESWVのハイヤーペイドとロウワーペイドを分ける基準値となる可能性もあります。また9月の大学の新学期を控え、留学生の入国はどうなるのかも7月ごろ発表があるのではないでしょうか。最近、大学では最初のいくつかの単位をオンラインで取得し、残りをNZに入国してから受けられる制度を整備しています。こちらの動向にも注目です。

イミグレーションポリシーは目まぐるしく変わりますが、ウェブサイトでの詳細な説明がありません。噂に振り回されず常に情報をアップデートしましょう。当社もツイッターやブログで随時お知らせしていますので参考にしてくださいね。

※1:ポストスタディーワークビザや、永住者にスポンサーされているパートナーシップワークビザは対象外です。
※2:Supplementary Seasonal Employment Visa
※3:Skilled Migrant Category Resident Visa

※この記事はLIA201100119 Helen HUANG が作成したものを翻訳したものです。

eika minami
Eika Minami
南 栄華

永住権やワーク、パートナー、起業等あらゆるビザのサポートをするハンナコンサルタント代表。
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2021年2月号掲載