CULTURE December 2023

GODZILLA MINUS ONE

ゴジラ-1.0

「ゴジラ」シリーズの最新作。シリーズ30作目にして、西武園ゆうえんちの「ゴジラ・ザ・ライド 大怪獣頂上決戦」や「STAND BY ME ドラえもん」で知られる山崎貴氏が監督・脚本・VFX（視覚効果）を手がけた。監督の小さいころからの疑問、なぜゴジラは日本で暴れるのかという謎が物語のベースとなり、昭和のゴジラがスクリーンに再び蘇る。舞台は空襲被害で焦土となった戦後の東京にゴジラが現れ、日本を負（マイナス）へと叩き落とす設定が展開される。こだわり抜かれたゴジラの迫力を、ぜひ劇場ならではの大画面で心ゆくまで多くの人に楽しんでほしい作品。

The Boy And The Heron

君たちはどう生きるか

スタジオジブリが10年ぶりに贈る、宮崎駿が脚本・監督を手がけた感動の半自伝物語。母を失った眞人は、人里離れた美しい田舎の家で、叔母の夏子と共に新たな生活を始める。しかし、そこで彼は謎めいたサギをあちこちで見かけるようになる。そして母がまだ生きていることを知ると、眞人は母を追い求め、廃墟と化したトンネルへと足を踏み入れ、サギたちとともに、”生者と死者が共有する世界”に入り込む。

Next Goal Wins

監督・製作・脚本・出演を兼ねた「ジョジョ・ラビット」でアカデミー賞脚本賞受賞、ウェリントン出身タイカ・ワイティティ監督の最新作。物語は2001年のFIFAワールドカップでオーストラリアに31-0で完敗し、ワールドカップ史上最悪の敗北を喫したアメリカ領サモア・サッカーチームの奮闘を描く。チームは運に見放された破天荒なコーチ（ファスベンダー）を雇い、2014年ワールドカップを目前に控え、運命を好転させようとする。

Book

Bird Life
Anna Smaill

ブッカー賞長編候補作「ザ・チャイム」の著者、アンナ・スマイルが贈る最新作。英語教師としてニュージーランドから日本に越してきたばかりの主人公ダイナ。彼女は東京の上野公園で、息子が家を出たばかりの康子と偶然出会う。東京の大都会で交わる異なる文化、言語を超えたコミュニケーションを通して、都会生活の中に潜む真の孤独が繊細に描かれている。

ライター
Jenna Todd
Time Out Bookstore
マネージャー

Time Out Bookstore
【所】432 Mt Eden Rd., Mt Eden Village, Auckland
【Ph】09-630-3331
【営】9:00～21:00
【Web】www.timeout.co.nz

Music

Black Classical Music
Yussef Dayes

ロンドン出身のジャズ・ドラマー、ユセフ・ディアスのソロ・デビュー・アルバム。10歳の時にバース大学でビリー・コブハムのコースに参加し、神童ドラマーと呼ばれた彼は、アシッド・ジャズからジャズ、エレクトロニカまで、「音楽に国境はない」という言葉を体現するような幅広いジャンルを融合している。本作品は探求する価値のあるアルバムに仕上がっている。

ライター
Roger Marbeck
Marbecksオーナー

Marbecks
【所】Shop 22 Queens Arcade, 34 Queen St., Auckland Central
【Ph】09-379-0444
【営】月～金 9:00～17:30、土曜 9:30～17:00、日曜 10:00～17:00
【Web】www.marbecks.co.nz