お名前は? 年齢は?
Giritta Co, Ltd 社長 濱尾 和 kazu
12月生まれの51歳
社名の由来を聞きました!!
仏教用語で「自利利他・じりりた」の言葉から。自分の利益(自利)と他者の利益(利他)を両立させること。自分だけが幸せになろうとするのではなく、他者の幸せも大切にすることで、結果的に自分の成長や幸福にもつながるという思想だそうです。

最初に上陸したのは、どこにいつ?
1996年にラグビー留学でウェリントンで生活した経験があったこともあり、2000年26歳のときにワーキングホリデービザを取得し、ウェリントンへ。この国で企業したいと思い渡航しました。
最初の生活は?
到着3ヶ月ほど北島を旅をして、自然の中でのアウトドアを楽しんでいました。しかし、起業を見据え、永住権の取得や寿司作りの経験を積むために仕事を探し始めました。
最初のお仕事は?
ウェリントンの日本食レストラン「Hide Café」で働き始めました。英語が全く話せない状態でしたが、オーナーやスタッフの人柄に助けられ楽しく仕事を始めました。その後、友人の紹介で持ち帰り寿司チェーン「St Pierre’s Sushi」に転職。寿司を作る経験をさせてもらいました。
その後の滞在は?
ワーホリビザの期限が近づくにつれ、先輩たちから「早めにワークビザの準備をした方がいい」とアドバイスを受けました。セントピアーズで半年ほど働いたタイミングでアシスタントマネージャーに昇進し、ワークビザへ切り替えました。さらに、2年間の滞在が可能となりました。
仕事の合間には、ラグビーの練習や試合への参加、海での釣りなどを楽しんでいました。家賃は週170ドルほどの古くカビ臭い家でしたが、充実した日々を送っていました。
最初のビジネス経験から独立までは?
セントピアーズで働きながら、日本向けにラグビーグッズやウェットスーツを販売する転売ビジネスを始めました。NZのシーズンオフに安く仕入れ、日本のシーズン開始に販売するというスタイルです。Sole Trader(個人事業主)としての経験が、最初のビジネスとなりました。その後、NZで独立するには永住権が必須だったため、調理師免許を取得し、IELTS(英語試験)も克服しました。その結果、2002年に永住権を取得しました。

独立はいつ?その後の展開は?

2002年。資金繰りや物件探しは初めての経験でも「自分の店を持つ」という夢を叶えるために奔走しました。最初の居酒屋が軌道に乗り、次に「焼き鳥屋」「回転寿司屋」「持ち帰り寿司屋」「寿司と丼店」と出店していき、2010年オークランドへ移住。2012年オークランド第一号店ボタニーエリアに「だるま寿司」をオープンしました。現在までオークランドエリアでフランチャイズを含む10店舗、工場の運営をしています。
店舗展開のポイントは?
「潰れない会社」を作るため、リスク分散を意識しました。夜型の業態だけでなく、ランチ需要も見込める店舗、平日と週末のバランス、ウェリントンとオークランドの地域分散など、多角的に展開。2018年にM&Aでウェリントンの店舗を売却し、オークランドへ集中。
経営の目的は「ありがとう、笑顔」をたくさん集めること。ファミリー層向けに「回転寿司」や「ラーメン屋」を展開し、ショッピングセンターやモール、無料駐車場付きや住宅地など、集客しやすい立地を選んできました。

Kazuさんにとっての信念は?
『ありがとうを集めたい』
たくさんのお客様に来ていただくためには「ポピュラープライス」「ポピュラーアイテム」を意識して、作り手が考える「美味しい」より「買っていただける商品」を。
「売れたもの」=「美味しい商品」を考え、経営者として事業を営んできたことです。また、その「ありがとう」はお客様からだけではなく、スポーツチームのスポンサーや学校、教会、孤児院、小学校建設など社会活動からも集めることができてきました。これは自分自身、そして会社としても存在効果を高めていけることが今もモチベーションの一つになっています。

最後に 最近のライフスタイルは?
今はニュージーランドの自然と共に、アウトドアを満喫しながら暮らしています。ジェットスキー、釣り、ダイビング、野菜作り、キャンプ、バーベキューなど、仕事以外の時間はできるだけ自然の中で過ごすようにしています。
最近の楽しみのひとつは、「自分で獲った食材を食べること」。例えば、ウニを獲ってきて、それで作るウニパスタは最高ですね!自分の手で獲った食材は、味も格別です。ニュージーランドならではのライフスタイルを楽しんでいます。

