Vol.035 スウィードとホキの揚げしんじょ

ニュージーランドの食材で作れる!アオテアロアの恵みレシピ! GOURMET

スウィード SWEDE

スーパーの売り場に並んでいるスウィード、冬の食材ですが、使ったことはありますか? 日本名ではスウェーデン・カブとも言われているこの食材、キウィの家庭ではローストにしたり、マッシュにしてお肉の付け合わせにするのが一般的のようです。 

スウィードは、かぶとキャベツの自然交雑種とされ、アブラナ科の野菜です。寒さに強く、暑さには弱いという特性から、ニュージーランドでは主に南島の冷涼な地域で栽培されており、特にカンタベリーやオタゴ地方の農地が適しています。 種まきは初秋(3〜4月)に行われ、収穫は冬(6〜8月)。霜に当たるとでんぷんが糖に変わり、より甘みが増すため、冬の収穫はスウィードの味を最大限に引き出してくれます。

ビタミンCや食物繊維が豊富。とくに寒い季節に不足しがちなビタミンCをしっかり補えます。また、カリウムやカルシウムなどのミネラルも含まれ、体を温めながら余分な塩分を排出する働きも期待できます。 

スウィードは加熱すると、ダイコンのようなお芋のような食感になるので、和風の煮物に加えても良いですね。やや硬くて火が通りにくいので、皮は厚めに剥き、実のほうは薄めに切ると調理しやすくなります。

また、薄切りにして片栗粉をまぶし、カラッと揚げると……「スウィードチップス」に!

驚くほど甘みが引き立ち、ポテトチップスやクマラチップスの仲間に加えたくなる美味しさです。シーソルトをふって、ビールのおつまみに是非。一度食べたらクセになります! 

スウィードとホキの揚げしんじょ

ひと手間加えて、揚げしんじょはいかがでしょうか。 同じく冬が旬のホキ(白身魚)と刻んだ野菜を加えて、食感と彩りが楽しい一口おつまみにします。野菜は冷蔵庫にあるもの少量をみじん切りに。あればエビを加えると旨味のアクセントになり風味がアップします。

ふんわり軽い食感が、キリッとした白ワインや日本酒と相性抜群です!レモンを絞るだけで引き立つ美味しさですが、柚子胡椒をつけたり、生姜醤油を添えるのも良いですね。

スウィードとホキの揚げしんじょ

材料:一口サイズ20個分

スウィード 200~250g
卵白 2個分 (又は卵大きめ1個を使っても)

ホキ 100~150g + 塩小さじ1/4 + 片栗粉大さじ1
エビ 50g (オプション)
ニンジン40g
リーク(グリーン部分)30g
椎茸またはキクラゲ(水に戻したもの少量)

塩 小さじ1/2
片栗粉 大さじ3

揚げ油 適宜

作り方

❶ スウィードは皮を剥き、すりおろす。(電子レンジで30秒~加熱するとおろしやすくなります)卵白と混ぜる。

❷ ホキはみじん切りにして包丁でたたく。塩小さじ1/4で下味をつけ、片栗粉を加えて軽く混ぜておく。

❸ エビを使う場合は粗く切り、ニンジン・リーク・椎茸(またはキクラゲ)はみじん切りにする。

❹ ❶❷❸を合わせ、塩小さじ1/2と片栗粉大さじ3を加えて全体を混ぜる。(合わせる野菜によって水分量が変わるので、片栗粉の量を調整してください)

❺ 中温の油の中に、一口大に形成した④を4~5個入れ、2分ほど揚げる。(形成にはスプーンに山盛りのせた生地を、もう一つのスプーンにのせ換えながらラグビーボール型にして、直接油の中に落とすと簡単です) 途中1分経過したらひっくり返しながら、色よく揚げる。

❻ お好みで、レモンの串切り、柚子胡椒、生姜醤油などを添える。

佐々木由美
佐々木由美さん
料理家

ワナカでローカル向けの和食料理教室を毎月開催して今年で14年目。地元だけでなく北島・南島からの参加者もいる教室は今やワナカのアクティビティの1つに。ニュージーランドの旬を取り入れ、日本の文化や風習とともに紹介する季節のレシピを軸に、遊び心ある融合スタイルも提案。ベジタリアン・オプションやグルテン・フリーにも対応。

【Email】japanese.cuisine.wanaka@gmail.com
【FB】Japanese cuisine cooking class @wanaka
【IG】yumi.matcha.wanaka 創作和菓子とお茶 / wa.table.wanaka 季節の料理

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