日本の味を世界へ ニュージーランドで活躍する日本人シェフたち

日本の味を世界へニュージーランドで活躍する日本人シェフたち BUSINESS

Mercy Hospice × 日本人シェフ
チャリティイベント『10』で光った、和の技と心

オークランドを代表する『10』の人気レストランが集結し、毎年恒例のチャリティイベント「10 – A Celebration of Tastes」が、グランドミレニアム・オークランドで開催されました。

会場は、美食とワイン、そして心温まる思いやりの空気に包まれ、6月15日(日)の午後、来場者たちは和やかで活気あふれるひとときを楽しみました。このイベントは、命に関わる病と向き合う人々とそのご家族に寄り添う〈Mercy Hospice〉の活動を支援するために行われています。

今年は、レストラン桂の中村シェフとレストラン武蔵の青木シェフという、2人の日本人シェフが参加。それぞれが丁寧に仕上げた料理を提供し、訪れたゲストを魅了しました。

➡チャリティやホスピスケアに関心のある方は、Mercy Hospiceの活動もぜひご覧ください

当日の提供料理のご紹介

桂

桂 Katsura
Black Angus Beef Short Ribs

一晩かけてゆっくりと火を入れ、やわらかくジューシーに仕上げたビーフに、コーヒーの苦味、しょうがの爽やかさ、チリの辛味が三味一体となった特製ソースを添えて。大根ときゅうりのピクルスで酸味と食感もプラスした一皿。

[Web] https://www.katsurajapanesecuisine.com/

Black Angus Beef Short Ribs
Black Angus Beef Short Ribs
中央:青木シェフ

武蔵

武蔵 Musashi
鹿児島和牛の炙り握り鮨

厳選された鹿児島和牛を軽く炙り、豊かな旨味を引き出した握り鮨。
茎わさびと柚子胡椒の風味がアクセントに。

[Web] https://www.musashi.group/

鹿児島和牛の炙り握り鮨
鹿児島和牛の炙り握り鮨

青木シェフからのコメント
昨年に引き続き、今年で4回目の参加でした。お店を知らないお客様との出会いや、常連さんとの交流も毎回の楽しみです。約400皿の準備が必要なので早朝からの仕込みはとても大変ですが、レストラン業務とはまた少し違う「ワクワク感」があります。会場では元スタッフとの再会などもあり、「オークランドは狭いなぁ」と実感しました。
地域に貢献できる場で、シェフとしての力を活かせるのは嬉しいですね。


祇園 久々江シェフ、在外公館長表彰を受賞
和の心を伝え続けて20年 ―寿司イベントでも魅せた職人技

和食文化を広めた功績に敬意を込めて
総領事館より「在外公館長表彰

今年4月14日、オークランドの日本国総領事公邸にて、和食レストラン「祇園」のオーナーシェフ、久々江義昭氏が表彰を受けました。長年にわたり、本格的な日本料理を通じて日本文化を伝えてきた功績が認められての受賞です。京都での修行を経てニュージーランドに渡り、2006年に「祇園」を開店。以来20年近くにわたり、日本酒や旬の食材を用いた繊細な和食を通して、日本の味と心を伝えてきました。料理人としての顔はもちろん、地域とのつながりを大切にし、和食文化の架け橋となってきた久々江さん(通称:あきらさん)の受賞に、心からお祝いを申し上げます。

※日本とニュージーランドの懸け橋として活躍する人々を讃えるもの。これは、海外にある日本大使館や総領事館の長(大使や総領事など)が、国際交流や友好親善に貢献した個人や団体に対して贈る表彰です。

[Web] https://www.gion.co.nz/

公邸料理人の北園氏との寿司作りデモンストレーション

寿司がつなぐ、日本と世界

6月18日の「World Sushi Day」を記念し、オークランドで初となる特別ディナーイベントが開催されました。

会場は、表彰を受けた久々江あきらシェフの和食レストラン「祇園」。この夜は在オークランド日本国総領事公邸料理人の北園陸氏を迎え、一夜限りのコラボレーションが実現しました。東京フードのマーク・ホワイトマン氏による鏡開きや日本酒についての解説も加わり、和の文化を五感で味わえる贅沢なひとときに。参加者には寿司作りの体験も用意され、にぎりや手巻きの奥深さに触れることができました。松居眞司総領事は「寿司は日本人同士を、そして日本と世界をつなぐ架け橋」と、イベントの意義を語りました。寿司を通じて、日本の食文化が静かに、確かに広がっていることを感じさせる一夜となりました。

久々江ご夫妻と日本から来訪されたご家族
皆で手巻き寿司にも挑戦!
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