新年のごあいさつ ー 在オークランド総領事館 総領事 松居 眞司 氏

2026年 新年のごあいさつ IMMIGRATION
在オークランド総領事館 総領事 松居 眞司 氏

新年明けましておめでとうございます。本年が皆様にとりまして良い年となるよう、心よりお祈り申し上げます。

私自身は、オークランドで故郷の京都風のお雑煮を妻と頂いて年明けを祝いました。本年は前へ進むエネルギー、挑戦と飛躍、努力の実りの象徴と言われる午(うま)年にあやかり、次のような感謝と決意を申し上げます。

まずは、先の大戦、広島・長崎の被爆から18年後に京都に生まれた自分を育ててくれた両親、母を一人で育て、人生色々を日記に残してくれた祖母始め家族に感謝し、誰かが命がけで守ってくれた未来を今生きられるご縁に本年も謙虚でありたいと思います。

第二に、当地総領事として着任して2年半、当館活動や生活を通じ、お会いした方々から頂いた多くの気づきや主催行事への御協力に感謝申し上げます。また昨年はファンガレイ、タウポ、日NZ経済人会議が開催されたロトルアも訪問し、各市長や双方の企業関係者から具体的なビジョンや課題を知る機会も頂きました。

当地の経済は引き続き厳しい状況にありますが、昨年はオークランド日本経済懇談会(二水会)によるオークランド商工会との正式な協力関係や他の民族ビジネスとの新たな連携のほか、第一次産業、地熱発電やグリーン水素など再生可能エネルギー利用、モビリティ、観光、宇宙関連の日本企業の取組、和食関連等の事業者による日本ビジネスクラブNZの立ち上げなど、付加価値共創のための協働に向けた良い兆しや活気も見られ、積極的にサポートしてまいります。

同時に将来の架け橋の育成に関連し、オークランド日本語補習学校、ワイタケレ補習校の活動、現地校や地域の取組で底堅いニーズの見られる日本語学習の維持・普及と大学での専門教育に繋げる努力、大学での日本研究、当地で活発な芸術文化、各種武道、ラグビー、サッカー等のスポーツ、日本映画、アニメ、料理紹介を通じた交流、オークランド日本人会のジャパン・デーその他の活動や支え合い促進のサポートとともに、NZ学生には日本政府のJETプログラムや国費留学生制度と経験者ネットワークを活用してまいります。

昨年6月には、当館は新年マタリキの行事に招かれ、歓迎へのお返しに日本の歌(昴)も披露し、更に主催した草月流生け花・日本茶ワークショップでは当館料理人が趣向を凝らしたハイティーでマオリの代表、地元の方々と交流を深めました。こうした絆は更なるビジネスパートナーシップの礎にも繋がるでしょう。

また、新年は40周年を迎えるオークランドと福岡市との姉妹都市関係を含め、管内自治体間、学校間交流を引き続きサポートします。ハミルトンのさいたま市寄贈日本庭園、オークランドの福岡庭園、ワイタケレ地区の加古川市寄贈日本庭園などは関係者の情熱や建築文化に思いを馳せられる私も妻も大好きな場所です。

Kendall QSM NZマオリ評議会共同議長他との交流
Kendall QSM NZマオリ評議会共同議長他との交流

以上のためにも、当館は新年も治安当局等と連携し、管内に登録されている1万人を超す在住者等日本人の皆様の安全に役立つ情報発信、領事サービスと必要な対応に取り組んでまいります。

ちなみに、アジアNZ財団による最新調査では、NZ国民から、アジア地域で日本は、「最も責任ある行動を取ると信頼できる国」、「友好国」、「最も重要な安全保障上のパートナー」として筆頭に挙げられ、背景に在留邦人の皆様の御尽力があることを誇りに思います。

第三に、外交官としてオークランドからの眼差しで申し上げれば、世界は転換期にあり、地政学的緊張や自然災害等のリスクに晒される中、ニュージーランドと日本は貿易立国・海洋大国として両国を取り巻く安全保障と国際秩序に大きく依存し、今日では戦略的協力パートナーシップの下、自由で開かれたインド太平洋のための二国間・多国間の連携が緊密に行われています。私は、当地でも国益を踏まえ、先人から受け継ぐ日本という信頼ブランドやソフトパワーも借り、分断ではなく対話を通じ国際課題に取り組める関係や見通しの効くビジネス環境作り、日本人の皆様の活躍の応援に邁進する決意です。

初の鮭釣り(Anatoki)

最後に、当地で始めたオークランドを形造った太古の火山跡の丘巡りは道半ばですが、年末にネルソンから南島北端に向かう旅の途中、エイベル・タスマンの海では立ち乗りパドルボード(SUP)、山では鮭釣りとスモークなど、幾つになっても人生初体験の余暇の楽しみ方を学べるニュージーランドの魅力に乾杯!

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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