2023NZ総選挙 主要な各政党の政策特集

2023NZ総選挙 主要な各政党の政策特集IMMIGRATION

2023年10月2日~14日に、ニュージーランドの総選挙が行われる。投票の権利を有するのは、①18歳以上である、②ニュージーランドの国民またはニュージーランドの永住者である、③ニュージーランドに1年以上継続的に居住している、または居住したことがある、の3つの条件を満たしていること。この国は政治に関心が高い人が多く、投票率は約80%に上るほど。ニュージーランドをより暮らしやすい国にするために、有権者の権利および義務として、ぜひ総選挙に参加しよう。投票の前に知っておきたい、今回の選挙の仕組みと各党の情報をまとめてみた。

※情報は2023年8月下旬現在のものであり情報の精査に努めておりますが、変更の場合もあるため、必ず最新の一次情報をご確認ください。 ※各党の政策についてはそれぞれの公式サイトから一部抜粋。公約以外に現在進行形のものも含まれます。 ※この記事によるいかなる損害も補償できかねますのでご了承ください。

ニュージーランドの選挙の
仕組みとは?

ニュージーランドの選挙制度は小選挙区比例代表併用制。有権者は政党票(比例区)と候補者票(小選挙区)の2票を投じ、政党票の獲得率に応じて各党の総議席数が決まる。次に、各党に配分された議席の中から候補者票で当選した議員が優先的に当選人となり、残りの議席を政党名簿の上位者から順次選ぶという仕組みだ。党の議席を得るには最低5%の獲得率が必要だが、それに達しない党の候補者であっても小選挙区で当選していればその地区の代表として国会に入れる。議席の定数は120で、当選した場合の任期は3年(早期解散する場合もある)。投票で過半数を獲得した政党が与党となり、現在は労働党(Labour)が政権を握っている。

候補者の情報はどこで得る?

有権者登録後に郵送されるEasyVoteパックに候補者の情報が記載されている。または各党のウェブサイトにも紹介ページが設けられている。

国外投票および期日前投票の方法

投票権はあるがニュージーランドに滞在していない場合、オンラインもしくは電話で国外投票ができる。オンラインの場合は通常の有権者登録を済ませた後にvote.nzウェブサイトで投票用紙をダウンロードし、記入してアップロードすればOK。電話の場合はフリーダイヤル0800 028 028また04 471 2000に電話して有権者登録をし、発行された登録番号を使って口述で投票する。投票は9月27日から可能。また、国外に設けられる投票所へ出向いて投票することもできる。場所の詳細は9月中旬に発表される予定。

また、投票日の12日前から期日前投票もできる。場所が限られているが期日前投票所が設置されるので詳細はvote.nzウェブサイトで確認を。

有権者登録はどうする?

ニュージーランドで投票するには、各自で有権者登録をしなければならない。登録方法は以下の2つから選べる。

❶ vote.nzウェブサイトでオンライン登録︎
ニュージーランド国内発行の運転免許証またはニュージーランド政府発行のパスポートを使用、あるいはRealMeで身分証明を行って登録する。

❷ 電話で登録用紙を取り寄せる
フリーダイヤル0800 36 76 56に電話して請求すると登録用紙が郵送される。障害などの理由により自身で登録用紙に記入や署名ができない場合、家族や友人、選挙管理委員会の登録担当チームが代筆できる。なお、転居した場合はその都度登録情報の変更が必要なので注意しよう。登録が完了すると選挙人名簿に名前が記載され、登録した住所に投票日・候補者情報・EasyVoteカードなどが含まれたEasyVoteパックが郵送される。また、内密に登録したい場合は非公開選挙人名簿への登録申請が可能。詳細はウェブサイトまたは上記のフリーダイヤルに電話して問い合わせを。

投票時の持ち物と投票方法

最寄りの投票所へ行き、受付でEasyVoteカードを提示して投票用紙を受け取ろう。EasyVoteカードを所持していない場合はスタッフに名前と住所を伝えて有権者名簿をチェックしてもらうことが必要。投票用紙に記入したら投票箱に投函すれば投票は完了。なお、投票所は撮影禁止なのでスマホはバッグなどにしまっておこう。

有権者登録は事前に済ませ、EasyVoteカードを受け取っておくのがルールだが、何らの理由で登録できなった場合でも、その場で登録・投票が可能。登録用紙などに記入が求められるのでスタッフの指示に従おう。

2023年9月号掲載
Text: Miko Grooby

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