ニュージーランドで運転するときのTips

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日本でも車のトラブルは緊張するもの。ましてや、海外ではなおさらです。
そこで、ニュージーランドで運転する上で、気になることについてのTipsをご紹介。
運転前に目を通して、安全運転を心がけましょう!

もしも交通事故にあってしまったら?!

いくら気を付けていても、交通事故を100%防ぐことはできません。日本とは常識も作法も異なるこの国で、自分が事故を起こしてしまったとき、あるいは巻き込まれてしまったとき、何をすればいいのでしょうか。事故後はパニックになりがちですが、落ち着いて一つずつ対処していくことが大切です。

1. 危険防止措置
二次被害防止のため、事故車が交通の妨げにならないようにする。可能であれば、車を路肩に寄せて停め、ハザードランプをつける。

2. ケガ人の救助
ケガ人がいる場合は、すぐに111に電話して救急車を呼ぶ。

3. 事故相手との情報交換
事故を起こした相手と、名前、住所、電話番号、車のナンバー、保険に入っている場合は保険会社の情報を交換する。事故相手が逃げたり、連絡先をくれなかった場合は、車のナンバーを覚えておくこと。警察に通報するときに役立つし、NZ Transport Agencyに聞けば情報を教えてくれる場合もある(有料)。

4. 事故の目撃者の確保
目撃者がいる場合、その人の名前と連絡先を聞いておくのがベスト。

5. 物損があればオーナーに連絡
他人の家のフェンスなどを壊した場合、家のオーナーに連絡する(48時間以内)。オーナーに連絡がつかない場合は、警察に連絡する(60時間以内)。駐車車両など人の乗っていない車にぶつけた場合も、車の持ち主に会えなければ、警察に連絡する。

6. 事故の記録を取る
覚えているうちに、事故の発生した時間、場所、天気と路面の状態、事故時に自分と相手が出していたスピードなどを書き出しておくとよい。

7. 重傷者の警察への通報
重傷者(骨折や、入院が必要な怪我)が発生した場合は、105(緊急性の低い場合の警察窓口)に電話する(24時間以内)。

8. 代車など自分のものではない車で事故にあった場合、車のオーナーに連絡
一般的に、代車を借りるときの条件として、壊した場合の修理費は借主が負担することになる場合が多い。

メモしておこう!

相手の名前
相手の住所
相手の電話番号
相手の車のナンバー
相手の保険会社
目撃者の名前
目撃者の連絡先
事故の発生した時間
場所
天気
路面の状態
事故時に自分が出していたスピード
事故時に相手が出していたスピード

※事故相手や代車のオーナーと示談交渉でもめた場合、解決のために民事訴訟(Dispute Tribunal)を起こすことができます。

※より詳細に知りたい場合は、下記のウェブサイトをご確認ください。

旅行前の車の確認項目

車の取扱説明書と一緒に、旅行前にチェックしておこう!

タイヤ
タイヤの空気圧を適正値に応じて調整する。ガソリンスタンドなどで充填可能。溝の摩耗、ひび割れ、ホイールの歪みなども目視チェック。

ガソリン
旅先でガソリンスタンドが見つからなかったり、閉まっていたりする場合に備えて、遠出する前は満タンにしておくと安心。

ワイパー
ゴムが劣化していたら交換。旅先の慣れない道で視界が悪くなると危険。

エンジンオイル
レベルゲージを引き抜いてオイル量を確認。MAXとMINの間にオイルが入っていればOK。

冷却水
冷却水の量がMAXとMIN間にあればOK。

ウォッシャー液
減っていたら補充。

バッテリー
バッテリー上がりに備えてジャンプスターター等があると安心。

灯火類
ヘッドライト、ウィンカー、テールランプなどが点灯するかどうか確認。

整備士からのTips

タイヤやバッテリーのトラブルについて、クリアモータースの整備士、トオルさんに伺いました!

バッテリー上がりの対処法

ある日突然やってくるバッテリー上がり。バッテリーは、ライトの消し忘れなどだけでなく、乗らずに放置しておくだけでも自然放電などにより上がってしまうことがあります。

1. ジャンプケーブル
他の車両のバッテリーにジャンプケーブルをつないで、電気を分けてもらうことでエンジンをかけます。周りに協力者がいなかったり、他の車がアクセスできない場所だったりすると、一筋縄ではいかないことも。

2. リチウムイオン内蔵小型ジャンプスターター
モバイルバッテリー付きジャンプスターターでエンジンをかけます。品質はピンキリで、あまりに安いものは信頼性に劣り、最悪の場合、発火や爆発のリスクもあります。高温に弱いため、夏の暑い車内に長時間放置すると壊れます。事前に充電しておかないと使えません。

3. スーパーキャパシター型ジャンプスターター
集めて溜めた電気を一気に開放してエンジンをかけます。電気の供給元を、自車の弱ったバッテリー、他車の元気なバッテリー、他車のシガーソケット、USB電源など複数から選べることや、保管温度や充電管理に気を使わなくてもいいのが利点です。一方、手順通りに正しく使わないとうまくジャンプできないので、確実性がやや劣る場合があります。

4. ロードサービス
NZのAA(Automotive Association)のメンバーならば無料でジャンプスタートを依頼できます。ロードサービスが到着するまで待つ必要があります。

※ジャンプスタートはあくまでエンジンをかける手段の一つです。カーバッテリーは満充電状態をキープできないと早期に劣化してしまうため、できるだけ早く十分な回復充電をする必要があります。それには、長時間走るか、バッテリー充電器で充電する必要があります。

パンク箇所別の修理可否

道路を走る以上、タイヤのパンクも避けられません。多くのパンクは修理可能ですが、中には修理できないパンクもあります。

1. パンク箇所がトレッド部(タイヤが地面と接する部分)
修理可能です。

2. パンク箇所がタイヤのサイドウォールやショルダー部
修理不可です。サイドウォールのダメージの原因は、縁石に引っ掛ける、タイヤが潰れた状態で走り続ける、大きな段差や窪みをタイヤが吸収できないほどの速度で乗り越える、などがあります。

3. 耐用年数を超えたタイヤのパンク
修理不可です。タイヤはゴム製品ですので、経年劣化します。古いタイヤは内部構造が崩壊しているため、パンク修理で穴を塞いでも、通常の負荷に耐えられません。

4. パンク補修剤を使ったことのあるタイヤのパンク
修理困難です。パンク補修剤でタイヤ内部が汚染されているためです。通常は交換になります。

5. ホイールの不具合による空気漏れ
状態によって、修理可能な場合と不可の場合があります。ホイールの錆や腐食、変形、亀裂により空気漏れを起こすことがあります。長く放置された車両や海でのアクティビティが多い車両、日本の降雪地帯で使われていた車両によく見られます。

6. エアバルブの劣化による空気漏れ
エアバルブを交換します。エアバルブもゴムでできているので、徐々に劣化して亀裂が入り、空気が漏れやすくなることがあります。


自然に起こるパンクの大多数が、クギやネジなどを踏み抜いて刺さったままになるスローパンク(じわじわと空気が抜けてしまう)で、そのほとんどがリアタイヤです。フロントタイヤはハンドルに異変が伝わりやすいのですが、リアタイヤに関してはタイヤがペッタンコになった状態で走っても気がつかない場合もあり、気がついた時にはもう修理不能になっているケースが目立ちます。車に乗り降りするときなど、定期的にタイヤに目を向け空気圧をチェックする習慣をつけるとよいでしょう。

クリアモータースでは、パンク修理時にタイヤダメージの観察/確認、エアバルブのチェックまたは交換、ホイールバランスの取り直し等も含めてパンク修理の一環として行っています。ぜひお問い合わせください。

CLEAR MOTORS



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Clear Motors Ltd

65B Station Road, Penrose, Auckland
【営業時間】月〜金9:30〜18:00、土9:30〜15:00
【Ph】09 5710101
【Web】clearmotors.co.nz

2023年6月号掲載
Text: GekkanNZ