築40年の家がよみがえる!

Renovation 職人のリノベ日記 LIFESTYLE

まずバスルームは10数年前にも一度リフォームをされたそうですが、今回はシャワーボックスを取り付けてほしいという依頼です。

まずは既存のバスルームの解体から。バスタブを外し、壁を剥がして骨組みの状態にします。長年床に水漏れがあったということで、床板は指で触るだけでボロボロと崩れる状態になっていました。そこで床板も剥がしてチェックしたところ、床板を支える根太(ジョイスト)が下がっていたので、床がちゃんと水平になるように補強をしました。

壁、床の骨組みの補強も終わり、シャワートレイを設置してから、グリーンのプラスターボードを張っていきます。

プラスターボード※1は表面の色で使う場所が違います。グレーは一般のベッドルーム等、ブルーは家をしっかり支える壁に、ピンクは火を使うところに、グリーンはバスルーム等にというように使い分けます。

バスルームリノベーション:プラスターボードを張る

ボードも無事張り終わり、いよいよシャワーライナー、ドアの取り付けです。水漏れしないようにしっかりシーリングしていきます。ライナーに付いている養生フィルムを剥がしてシャワーホースを取り付ければ完成です。

バスルームリノベーション:before
バスルームリノベーション:After

次にリビングに部屋を作ります。
位置を決めてフレーミング※2をしていきます。フレーミングが完成したらプラスターボードを張っていきます。ここは普通の部屋なのでグレーのボードを使用します。

プラスターボードを張ったあとは、ボードの継ぎ目やビスの頭のところをストッピング(パテ当て)していきます。非常に簡単な作業に見えますが、なかなかのスキルが必要です。1回目、2回目とパテを当て、3回目に仕上げ用のパテを当てます。完全にパテが乾くのを待ってからサンディング※3し、継ぎ目が分からなくします。この時しっかりとサンディングしておかないと、色を塗ったあとでも光の当たり具合でサンディングのし残しが見えるようになるので要注意です。

パテ当てが終わるとペンキ塗りです。まずは下塗り(プライマー)をしてから色を塗ります。焦らずムラが出ないように塗っていきます。塗装も無事に終わり、きれいに仕上がりました。

普通の部屋には、グレーのプラスターボードを使用
リビングリノベーション:Before
リビングリノベーション:After

※1 プラスターボードは用途に合わせて性能(耐火、耐水など)が異なるので、現場で間違えないように色分けされている。
※2 木材や金属材を使って壁や間仕切りの骨組みを作る作業。建物の枠組みを形作る重要な工程。
※3 やすりなどを使って物体の表面を削り、滑らかにしたり、下地を整えたりする作業

次回は
『あまり使わないガレージにシャワールームとトイレを取り付けて部屋にしてみた!!』です。
お楽しみにー。

野口 栄治さん
野口 栄治 LBP 104267※

大工歴29年
小さな修理から大きな仕事までいい仕事ができるよう常に心がけてます。お気軽にご連絡ください。
Email: daiku3marimo@gmail.com
Phone: 021-070-3915

※LBP(Licensed Building Practitioner):ニュージーランド政府が認める建築士の資格制度
登録番号は公的な認証番号で、大規模な建築・リフォーム工事を行う際に必須

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