CULTURE April 2023

CULTURE Monthly

Movies

SUZUME

生き続ける意味を探し求める旅

九州の静かな町で暮らす鈴芽(すずめ)は、扉を探していると言う青年、草太(そうた)に出会う。彼の後を追い廃墟の中で見つけたのは災いを閉じ込めるという扉だった。やがて日本中にある扉が開くようになり、鈴芽は扉を締めるために旅へ出る。「君の名は」「天気の子」の作品で世界中の人気を獲得した新海誠が原作・脚本・監督を手がけ、繊細な色彩が広がる景色と細部まで描かれたキャラクターから紡ぎだされる言葉が観客を物語へ惹きつけていく。音楽はシアトルを拠点に活動するハリウッド映画音楽家の陣内一真とRADWIMPSが担当している。

SUZUME すずめの戸締まり
配給:Sony Pictures Entertainment /ジャンル:ファンタジーアニメ/監督:新海誠/主な声優:原菜乃華、松村北斗、深津絵里他

Air

全てを賭けた一発逆転

伝説のバスケットシューズ「エア ジョーダン」誕生の感動を映画化。業績不振のナイキで社員だったソニーが、当時は無名で新人だったマイケル・ジョーダンに成功を見出し、革新的なデザインとテクノロジーを特徴とするエアジョーダンブランドを作り上げ、次々に降りかかる難題を切り抜けながらスポーツ界に革命を起こしていく。

Air
配給:Warner Brothers. Entertainment/ ジャンル:ヒューマンドラマ/ 監督:ベン・アフレック/主な出演者::ベン・アフレック、マット・デイモン、クリス・タッカー他

The Super Mario Bros. Movie

任天堂の人気ゲーム映画版

配管工の双子の兄弟マリオとルイージは魔法の世界に紛れ込み、弟ルイージはクッパ王に囚われてしまう。マリオはピーチ姫らと共に弟の救出の旅に出る。『ミニオンズ』のイルミネーションスタジオと任天堂の開発チームが製作、マリオ役は「ジュラシック・パーク」シリーズの俳優のクリス・プラットが演じている。

The Super Mario Bros. Movie スーパーマリオブラザーズ ムービー
配給:Universal Pictures/ジャンル:アドベンチャー・コメディアニメ/監督:アーロン・ホーバス&マイケル・ジェレニック/主な出演者:クリス・プラット、ジャック・ブラック、セス・ローガン他

Book

Mrs Jewell and the Wreck of the General Grant
Cristina Sanders

秘密と命を賭けたサバイバル
ニュージーランド・ブック・アワードのフィクション部門最終候補に選出された歴史小説。1866年にメルボルンからロンドンへ向かう船が、オークランド諸島で洞窟に吸い込まれ難破してしまう。15人の生存者は秘密や金塊を隠し持ちながら、失われた命のトラウマに直面し、あらゆる危険へ立ち向かう怒涛のストーリー展開に引き込まれていきます。

Mrs Jewell and the Wreck of the General Grant
フィクション/出版社:The Cuba Press/37ドル

ライター
Jenna Todd
Time Out Bookstore
マネージャー

Time Out Bookstore
【所】432 Mt Eden Rd., Mt Eden Village, Auckland
【Ph】09-630-3331
【営】9:00~21:00
【Web】www.timeout.co.nz

Music

I Can Only Be Me
Eva Cassidy
With The London Symphony Orchestra

温かさと人間性がもたらす存在感
33歳の若さでこの世を去ったエヴァ・キャシディとロンドン交響楽団との収録をデジタル技術にて復刻させたアルバム。彼女の大ヒット曲『ソングバード』『タイム・アフター・タイム』や未録音が含まれ、繊細でありながら、パワフルかつ深い感情を表現するボーカルに、オーケストラの多彩な音色が加わることで新しい豊かさをもたらしています。

I Can Only Be Me / Eva Cassidy
フォーク、カントリー、ジャズ/アルバム/全9曲/レーベル:Blix Street Records/CD 30ドル

ライター
Roger Marbeck
Marbecksオーナー

Marbecks
【所】Shop 22 Queens Arcade, 34 Queen St., Auckland Central
【Ph】09-379-0444
【営】月~金 9:00~17:30、土曜 9:30~17:00、日曜 10:00~17:00
【Web】www.marbecks.co.nz

*4月号掲載時の情報です。映画は中止や延期になる可能性があります。各公式サイトなどでご確認ください。

2023年4月号掲載

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