あなたが所有または賃貸・リースして合法的に占有している不動産や建物から、特定の人物に退去してもらいたい場合、書面または口頭で不法侵入通知を出すことができます。
通知を出した場合は、警察に知らせることが重要です。
緊急の場合
現在、違法行為が行われている、または人命や財産に脅威がある場合は、ただちに 111 に通報しましょう。
退去を求める理由には、以下のようなケースが考えられます。
- 不動産や建物内で違法行為(例:窃盗)を行っている
- 秩序を乱している
- そこにいる正当な権利がない
<書面による不法侵入通知>
書面で通知を出す場合、以下の手順に従ってください。
① 不法侵入通知テンプレートの入手
以下のいずれかの方法で、不法侵入通知フォームを取得します。
A.オンラインで テンプレートは、こちらから
B.最寄りの警察署で受け取る
② 通知書の作成
通知書に必要事項を記入し、署名します。
以下の3部を用意してください。
- 自分用(コピーした場合は原本を保管)
- 通知を受け取る相手用
- 警察提出用(スキャンして送付することも可能)
③ 通知書の送付
以下のいずれかの方法で相手に通知します。
- 直接手渡し(相手が地面に投げ捨てても、有効とみなされる)
- 相手が受取拒否した場合、足元に置く
- 文書配達サービス会社を利用する
- 代理人(友人など)に依頼(書面で許可を与えるのが望ましい)
- 追跡番号付きの郵便で送付(領収書は必ず保管)
<注意点>
相手が通知書を落としたり、受け取りを拒否した場合は、その書面を保管し、発生した状況を記録してください。
④ 書面通知の法的要件
不法侵入通知を書面で出す法的義務はありませんが、以下のメリットがあります。
- 相手に正式な通知が行われたことが明確になる
- 退去および再入場禁止が伝わる
複数の人物や複数の物件に対して通知する場合は、1人につき1通、1物件につき1通のように個別に通知書を作成してください。
<口頭による不法侵入通知>
口頭で不法侵入通知を伝える場合、以下の内容を明確に伝えます。
- 退去すること
- 再び戻ってはならないこと
また、以下の内容を記録してください。
- 通知をした日時
- 通知を出した理由
- 相手の名前または特徴
<不法侵入通知の警察への報告>
不法侵入通知を出した場合は、警察に報告してください。
報告方法
A.オンラインで 報告は、こちらから
B.警察署で報告: 最寄りの警察署へ訪問
書面通知の場合には署名済みの通知書のコピー(原本のスキャンなど)を警察に提出してください。また、証拠となる写真や関連文書も併せて提出するとよいでしょう。
相手がこの警告を受け取った日から2年以内に通知された住所に入ることは、1,000ドル以下の罰金、または3か月以下の懲役に処せられる犯罪になります。
身近なトラブルに関する問い合わせは
ニュージーランド警察(エスニックサービス)まで
遠藤 貴司 – Takashi Endo(Ethnic Liaison Officer)
E-mail: ethnicauckland@police.govt.nz
