ニュージーランドのインシュランス「私的医療保険で広がる選択肢」

ニュージーランドのヘルスインシュランス「私的医療保険で広がる選択肢」 LIFESTYLE

高額薬と海外治療にも備える安心

ニュージーランドの医療制度は世界的にも高水準とされており、公的医療制度によって市民や永住者は多くの医療サービスを無料または低額で利用できます。ただし、専門的な治療や手術には長い待機時間が発生することもあり、希望する医療がすぐに受けられないという課題もあります。

こうした中、私的医療保険(Private Health Insurance)が注目を集めています。保険に加入することで、私立病院での早期手術や検査、専門医へのスムーズなアクセスが可能となり、医療の「選択肢」と「スピード」を確保できます。

Non-PHARMAC薬に対応できる安心感

ニュージーランドの薬価はPHARMACという政府機関によって管理されており、基本的な薬は 5ドル程度で済むこともあります。しかし、PHARMACからファンドが、下りない医療用の高額薬(Non-PHARMAC薬)については全額自己負担となるケースも。

たとえば、がんの分子標的治療薬や免疫療法薬などは、1か月でNZD5,000〜20,000を超えることも。これに備える形で、私的医療保険の一部プランではNon-PHARMAC薬の費用を補償しています。

治療の選択肢を広げたい人には必須の補償です。

日本で治療を受けたいときの「Overseas Treatment Benefit」

ニュージーランドに住む日本人にとって、日本での治療を希望する場面もあるでしょう。
私的医療保険には、そうしたニーズに応える「Overseas Treatment Benefit(海外治療補償)」が用意されています。

これは、ニュージーランド国内で提供されている治療を、本人の希望により日本など海外の医療機関で受ける場合、その費用を補償するというものです。

例えば…
  日本語で安心して治療を受けたい
  親族のそばで療養したい
  日本の医療水準に信頼を寄せている

このような理由から帰国治療を希望する場合に、手術費・入院費などが補償対象となる場合があります。
ご注意: 補償を受けるには、ニュージーランドでの確定診断と治療前に保険会社の事前承認が必要です。
治療の選択肢を広げたい人には必須の補償です。

いざ!に備える、未来の自分へのギフト

医療の質・スピード・言語・文化…すべてに安心を求めるなら、自分に合った私的医療保険の選択が重要です。
高額な薬も、日本での治療も、保険に加入することで『あきらめない』選択を。
それが、ニュージーランドで安心して暮らし続けるための一歩となります。

項目補償の内容注意点
Non-PHARMAC薬補償高額薬(PHARMACからの補助がない)費用をカバープランによって補償上限あり
Overseas Treatment Benefit日本での治療費を補償事前承認が必要、治療対象に条件あり

この文章は、ニュージーランド在住の永住者がMedical InsuranceのNon-PHARMAC DrugとOverseas Treatment Benefit について理解を深めるための基礎的な情報を提供することを目的としていて、ファイナンシャルアドバイスではありません。より詳細な情報は、ファイナンシャルアドバイザーにご相談ください。

新田 直人
新田 直人

15年以上の経験がある、政府登録ファイナンシャルアドバイザー(FSP55882)として個人保険(生命、健康保険)のアドバイスを提供します。日本語でお気軽にご相談ください。
Email: naoto.nitta@cfan.co.nz Phone: 027-230-4984

タイトルとURLをコピーしました