フェンネル
フェンネルの和名は茴香(ウイキョウ)で、せり科ウイキョウ属になります。胃腸を整えて消化促進効果があることから古代から栽培されてきました。葉、茎、花、根元、種(果実)、全てを使い切ることが出来ます。
カレーや中華料理やソーセージ、ピクルスは勿論ですが、サラダ、魚料理、スープそしてパンやアップルパイとの相性も良いです。
種(果実)は口臭消し、消化促進や健胃の効果があると言われており、インド料理レストランの会計近くによく置かれていますね。
フェンネルの種類
料理に使われる根元が膨らんだフェンネルはフローレンスフェンネル(イタリアンフェンネル)。この他に根元が余り膨らまないスィートフェンネル、フラワーアレンジメントにも使えるブロンズフェンネルがあります。
フェンネルの選び方
全体的に張りがありみずみずしい物
根の部分が乾燥や黒ずみのある物は避ける
保存方法
根の部分は乾燥しやすいので、ビニール袋に入れて冷蔵保存
フェネルの使い方
葉:サラダなど料理の飾りや魚料理用のハーブとして活用できます。
根元:サラダやスープなど、生でも加熱しても頂けます。
フェネルの歴史
調べてみるととても興味深く感じましたので、幾つかご紹介させて頂きます。
- 原産地の地中海岸では古代から栽培していた植物の一つ。
- 古代ギリシャ人は空腹を抑える為に食べていた。
- 古代ローマの戦士は胃腸の働きを整え、視力をよくする力があるとされ、携帯していた。
- 中世ヨーロッパでは、虫よけに用いたり夏至祭の前夜に他のハーブと共に家内安全や魔除けの目的で戸口に吊したりしていた。
- 清教徒は長い礼拝の合間にフェネルの種を噛んでおり、カトリック教徒は断食日の合間に空腹を紛らわすためにフェネルの種を食べた。
- 中国では五香粉に加えられており漢方薬(しょうういきょう)にも使われている。
- 日本には中国経由で平安時代に伝わったとされており、食用よりも生薬として用いられている。
シンプルなフェンネルと梨のサラダ
今回ご紹介するレシピは、とても簡単で爽やかな一品のフェンネルと梨のサラダです。梨は洋梨、アジア梨、どちらでも楽しんでいただけます。そして生野菜の身体を冷やしやすい性質とのバランスを考えて炒ったクルミを加えてみました。

材料
フェンネル:1株
レモン:1個
梨:小1個
オリーブオイル:大さじ2
塩こしょう:適宜
炒ったクルミ:大さじ3
作り方
❶ レモンの皮をすり下ろしてから、レモン汁を絞る。
❷ フェンネルを繊維に沿って薄切りにしてレモン汁で和える。
❸ 梨を薄切りもしくは千切りにしてレモン汁で和える。
❹ オリーブオイルに塩こしょうとレモンの皮を加えてドレッシングを作る。
❺ フェンネルと梨を皿に盛り付けてドレッシングをまわしかける。
❻ 皿にサラダを盛り付けて、クルミと散らしフェンネルの葉をあしらう。

丸山 国子さん
管理栄養士・ヘルスコーチ・パーソナルシェフ
自身と多くの方の体質改善に胃腸の立て直しの重要性を痛感し、消化吸収されやすくタンパク質、アミノ酸やコラーゲンも豊富でうま味のある、伝統的なボーンブロスがとても役に立つことを経験。現在は、手軽に使えて携帯にも便利な牧草牛粉末ボーンブロスを国内外に紹介中。
美味しく食べながらパフォーマンスを高めたい方向けのヘルスコーチ兼パーソナルシェフとしても活躍中。
【Web】www.umamilife.net
【FB】facebook.com/yesumamilife
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