ヘルスケア分野で新しい永住権への道

ヘルスケア 永住権IMMIGRATION

2022年10月号掲載

ビザエージョントによるニュージーランドビザ最前線

セクターアグリーメント

8月末、ニュージーランド政府は新しいセクターアグリーメントを発表しました。このアグリーメントは、現在の時給中央値である「27.76ドル以下でも今年から運用されているワークビザであるAEWV(Accredited Employer Work Visa)申請可能な職業」をまとめたものです。ヘルスケア・建設・季節のスポーツインストラクターなどが含まれます。

ヘルスケア業界では永住権への道も

セクターアグリーメントでは、ヘルスケア業界限定で、ニュージーランドでレベル4レート以上の時給(現時点では28.25ドル)で2年間働くと 永住権の申請が可能と発表されました。AEWVも中央値以下の時給26.16ドル以上で申請可能です(その場合、AEWVの期間は2年間。27.76ドル以上だと3年のAEWV)。具体的な職業は、老人ホームや在宅での介護、リハビリ・整体のアシスタント、施設に住む子どものケア、看護士のアシスタントなどが含まれます。職業により1~3年の経験、またはニュージーランドでレベル3~4相当の資格やディプロマを持っているとAEWVの申請が可能です。これらの資格は、約1年間のコースで取得できる場合が多いです。

時給中央値以下での就労

ワーキングホリデーや学生ビザ、ポストスタディワークビザなどの保持者は、最低時給の21.20ドル以上で雇用が可能です。ニュージーランド政府は国境再開後、労働力の確保が間に合わず、現場の声に答える形になったのがセクターアグリーメントだと考えられます。

注意点としましては、中央値以下でAEWVを取得した場合、同じ条件で再度AEWVを申請することはできません。 次回は時給が中央値以上である必要があります。また、永住権の申請には職業に関わらずIELTS6.5以上が必須条件となりました。これは政府が、ニュージーランド全体で労働力のスキルアップを奨励しているからだと考えられます。

◆この記事はLIA202000070 Mona HUANGが作成したものを翻訳したものです

eika minami
Eika Minami
南 栄華

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