カウンシルニュース「固定資産税の増税幅を7.4%に抑制、水道料金は別徴収へ」&注目トピック

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プケコヘ保護犬譲渡センター1周年の成果と課題

カウンシルが運営するプケコヘ保護犬譲渡センター(Pukekohe Adoption Centre)が、開設から1周年を迎えた。この1年間で222頭が新しい家族に引き取られ、29頭が提携する救護団体へ移送された。同センターは、飼い主が犬を外見だけで選ぶのではなく、スタッフが飼い主の家庭環境に合った犬を提案する「ガイド付きウォークスルー」方式という独自の譲渡モデルを採用し、犬の滞在期間の短縮や新しい家庭へのスムーズな適応を実現している。同センターは「1頭の譲渡が、譲渡された犬と、空いたスペースへ入れる犬の2つの命を救う」として、現在も39頭の犬の里親を募集している。カウンシルは同センターの成功を祝う一方で、無責任な飼育による放浪犬の増加に警鐘を鳴らしており、「不妊去勢、登録、訓練、放し飼いにしない」という基本的な飼い主の責任を果たすことが、地域と犬の安全を守るために不可欠だと強調した。

プケコヘ保護犬譲渡センター1周年の成果と課題
© Auckland City Council

低コストで工場をスマート化:DMLightの取り組み

オークランドの製造業は、ニュージーランドの製造業全体のGDPの3分の1以上に当たる約125億ドルを占める重要なセクターだが、多くの中小工場では急速なデジタル技術への対応が課題となっている。DMLightはオークランド大学がケンブリッジ大学の取り組みを導入したプロジェクトで、既存の設備を買い替えることなく、安価なセンサーやダッシュボードを後付けしてデジタル化を図る手法だ。稼働状況をリアルタイムで可視化することで、ボトルのネックや故障を早期に発見し、生産性を向上させる。ある事例では、約1,000ドルの低価格な部品を追加するだけで、既存の溶接機の自動制御を実現した。政府は2026年4月1日から3年間、年間最大47万5千ドルの予算を計上し、オークランド、ワイカト、ノースランド等の180以上の中小製造業者に対し、ツールの選定から導入、スタッフのトレーニングまでを支援する予定だ。

低コストで工場をスマート化:DMLightの取り組み
© Auckland City Council

Wiriに最新カート競技施設オープン

オークランド南部のウィリ(Wiri)にあるコリン・デール・パーク(Colin Dale Park)内に高品質なカート競技施設が正式にオープンした。カウンシルのスポーツ・レクリエーション施設投資基金から250万ドルの助成金が割り当てられ、この大規模プロジェクトが実現した。2月下旬にカウンシルのアリ・フィリパイナ(Ali Filipaina)議員らが出席し、開所式と安全祈願が行われた。フィリパイナ議員は、スコット・ディクソン(Scott Dixon)やリアム・ローソン(Liam Lawson)といったニュージーランド出身のモータースポーツ界のスターが世界で活躍する中、この施設が南オークランドのみならず地域全体の重要な資産になると述べた。この施設は、レジャーから本格的な競技まで、カートを含む様々な車輪系スポーツに利用可能であり、次世代のレーサー育成とコミュニティの活性化が期待されている。

Wiriに最新カート競技施設オープン
© Auckland City Council

ウェリー・ナイトマーケットがウェリントンに活気を取り戻す

コロナ・パンデミック中に閉鎖されたキューバ・ナイトマーケットの空白を埋めるべく、2025年初頭、「ウェリー・ナイトマーケット(Welly Night Market)」が誕生した。創設者のケニー・グエン氏は、ベトナムからの留学生時代にマーケットを愛した思い出と、自身のフードトレーラーの出店場所を探す中で、他の小規模ビジネスも成長できるプラットフォームを作ろうと決意。市中心部の駐車場運営会社の協力を得て、現在の場所での開催を実現した。同マーケットは賑やかでありながら家族連れもリラックスできる、ウェリントンらしい多様でクリエイティブな空間だ。現在はグエン氏がほぼ一人で運営・設営をこなしており、ベンダーの行列や来場者の笑顔が原動力となっている。今後はより広い会場の確保や郊外でのポップアップ開催も視野に入れ、街の日常に欠かせない活気ある交流の場を再構築することを目指している。

ウェリー・ナイトマーケット(Welly Night Market)
© Wellington City Council

固定資産税の増税幅を7.4%に抑制、水道料金は別徴収へ

カウンシルは、徹底的な予算の見直しにより、2026/27年度の固定資産税(rates)の上昇率を当初計画の12.7%から7.4%に引き下げることで合意した。経費削減や収益改善策など作業部会による35項目の提案を採用し、インフレや保険料、インフラ投資コストの増大という厳しい財務状況下にもかかわらず、過去6年間で最も低い上昇率に抑える努力がなされた。市長のアンドリュー・リトル(Andrew Little)氏は「市民にとって税負担の許容性は極めて重要な課題であり、責任ある運営を行う」と述べている。また、水道料金については今年度から大きな変更がある。7月1日以降、市税には水道料金が含まれなくなり、新組織「Tiaki Wai」から別途請求される。前述の7.4%という数字は、水道料金を除いた市税の平均上昇率である。この年次計画案に関する市民相談は、2026年4月10日から5月10日まで実施される。

固定資産税の増税幅を7.4%に抑制、水道料金は別徴収へ
© Wellington City Council

ウェリントン中央図書館が待望の再開:週末で2万人超が来場

2019年の閉鎖から7年、ウェリントンの文化の拠点である中央図書館「Te Matapihi ki te Ao Nui」が再オープンした。再開館日には21,600人以上の市民が詰めかけ、市長のアンドリュー・リトル(Andrew Little)氏によるテープカットに加え、地元8つの合唱団によるパフォーマンスやジャズ演奏、絵本の読み聞かせなど、多彩な催しで復活を祝った。週末だけで11,500点以上の資料が貸し出され、新規会員登録は500件を超えるなど、市民の期待の高さがうかがえた。新生図書館は、市公文書館やクリエイティブ施設「Capital E」を統合。ギャラリーや録音スタジオ、3つの「メイカースペース」、5歳以下の子ども向け遊び場などを備えた、全世代対応の近代的な複合施設へと進化した。この再開は市中心部活性化の大きな転換点となり、2026年10月の市立美術館、2027年2月の市庁舎の再開へと続く復興の弾みとなっている。

ウェリントンの文化の拠点である中央図書館「Te Matapihi ki te Ao Nui」が再オープン
© Wellington City Council

クライストチャーチ・モスク襲撃事件追悼式典開催

2019年のモスク襲撃事件から7年目の3月15日を迎え、犠牲者、負傷者、そして事件で人生が一変したすべての人々を追悼する式典が開催された。犠牲者の遺族の要請からの要望を受けカウンシルが主催し、3月15日正午より植物園内の「平和の鐘」周辺で執り行われた。1分間の黙祷に始まり、先住民(mana whenua)による歓迎の儀式(mihi whakatau)や、51人の犠牲者の名簿読み上げが行われた。一人ひとりの名前に合わせて平和の鐘が鳴らされ、市長のフィル・メイジャー(Phil Mauger)氏らによる献花で締めくくられた。市長はこの追悼式を今後毎年開催すると発表し、「誰もが自分の居場所だと感じられる街づくりを再確認する瞬間」と位置づけた。同日に、遺族の女性たちによって設立されたSakinah Community Trust主催のウォーク・イベント「Walk the Talk for Unity」も開催され、追悼式場へと行進が行われた。

2019年のモスク襲撃事件から7年目の3月15日を迎えた
© Christchurch City Council

カテドラル・スクエア再整備のデザイン案を公開へ

カウンシルは、市の象徴である大聖堂広場(Cathedral Square)を活気ある公共空間へと再生させるための新たなコンセプトデザイン案について、年内に市民からの意見公募を行う予定でいる。これまでの道路の補修といった表面的な改善にとどまらず、街の中心的な交流の場としての役割を再認識し、周辺の既存の建物と調和する「心臓部」としての空間作りを目指す。3月11日からデザインチーム選定のための「関心表明(EOI)」の募集が開始され、チーム決定後、主要なステークホルダーや市民からの意見を取り入れ、具体的な設計に反映させる段階的なアプローチをとる方針だ。過去の調査では、市民から「誰もがアクセスしやすく、活気にあふれた集いの場」としての再生を望む声が多く寄せられている。工事のスケジュールは、広場周辺で進められている他の開発プロジェクトの完成時期に合わせて調整される予定だ。

カテドラル・スクエア再整備のデザイン案を公開へ
© Christchurch City Council

恒例イベント:愛犬のためのプール開放

夏の終わりを告げる人気の恒例イベント「プーチ・プール・パーティー(Pooch Pool Party)」が、3月29日にウォルサム・プール(Waltham Pool)で一日限定開催される。昨年は過去最多の700頭以上の犬が参加しており、今年も大きな賑わいが予想されている。安全のため、犬のサイズに合わせた時間枠が設けられており、小型犬は午前9時〜、中型犬は11時〜、大型犬は午後1時〜の順で、午後3時からはサイズ制限なしのオープンセッションとなる。プールに入れるのは犬のみで、飼い主の入水は禁止されている。また、飼い主1人につき同伴できる犬は1頭まで。参加する犬は、ワクチン接種済みであることや、穏やかな性格であることが求められる。イベント終了後、プールは冬季休業に向けて排水・清掃される。当日はカウンシルの協力により、登録済みの犬を対象としたマイクロチップの無料装着サービスも実施される。

© Christchurch City Council

情報提供:Auckland City Council / Christchurch City Council / Wellington City Council

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