【オフィスワーク】自然に囲まれた多文化な環境で、のびのびと自分らしく成長できる職場環境。ニュージーランドの就職活動で重要なのは?- Harukaさん

【オフィスワーク】自然に囲まれた多文化な環境で、のびのびと自分らしく成長できる職場環境。ニュージーランドの就職活動で重要なのは?- Harukaさん BUSINESS

ニュージーランドの保険会社で働いているHarukaさんによると、「ニュージーランドでオフィスワークを見つけるのは思っているより難しくない」そう。ワークライフバランスの取れた職場で、仕事もプライベートものびのびと楽しんでいるHarukaさんに、就職活動に必須のニュージーランドならではのシステムや、職場からビーチまで徒歩5分・金曜にはシャンパンを飲みながら仕事という優良な職場環境、実践的な英語の身に着け方、穏やかなニュージーランド人の意外な一面などについて、幅広くお話を伺った。

Q. ニュージーランドへ来たきっかけは何ですか?

高校卒業後、浪人中に英語をもっと深く学びたいと思い、取り掛かりとしてセブ島で初めての英語留学を経験しました。その後さらに英語を学びたいと思うようになり、次のステップとしてワーキングホリデーを考えました。ワーホリ先にニュージーランドを選んだ理由は、日本人が比較的少なく、より英語を集中して磨ける環境だと聞いたからです。

最初はニュージーランドで英語をしっかり身につけた後、オーストラリアにも行こうと考えていましたが、ニュージーランドの美しい自然と多様な文化に魅了され、そのまま住むことに決めました。

Q. お仕事について教えてください。

ニュージーランドの保険会社でオフィスワークをしています。仕事はファイナンシャルアドバイザーやブローカーとのやり取りが多く、一般のお客さんと応対する機会は比較的少なめです。アドバイザーからの問い合わせとお客さんからの要望対応は6対4くらい。日本では、保険会社というと顧客に直接保険商品を提案・販売するイメージが強いかもしれませんが、ニュージーランドでは、保険契約はアドバイザーやブローカーを通じて進めるのが一般的だからです。個別のノルマや営業目標がないため、比較的のびのびと仕事ができる環境だと感じています。

保険業界では、決算月(ニュージーランドでは通常は6月)に契約の見直しや更新の手続きが集中するため、業務が忙しくなります。一方、12月になると多くのアドバイザーやブローカーがホリデーに入るため、社内は驚くほど静かになります。クリスマス時期に仕事が静かになるのは、ワークライフバランスを重視するニュージーランドならではの特徴かもしれません。

Q. ニュージーランドで保険会社の仕事はどのように探しましたか?

私は、今の会社に入社する前はカフェでバリスタとして働いていたのですが、そのカフェの真下にあったのが今働いている保険会社でした。カフェにコーヒーを買いに来る保険会社の社員の方々と顔見知りになり、ある時偶然その会社でポジションが空いたのを教えてもらいました。それで応募してみたら、採用されたんです。縁とタイミングが重なった結果ですね。

私の場合はこのようなユニークな方法で入社しましたが、ニュージーランドでは、リクルーターを通じて仕事を見つけることが一般的です。リクルーターが候補者に合いそうなポジションを提案してくれるので、オフィスワークを目指している人には効率の良い方法ですよ。実際、私の同僚の多くもリクルーター経由で入社しています。

他にニュージーランドの就職活動で重要なのは「リファレンス」です。リファレンスとは、履歴書に書いてある会社で本当に働いていたのか、働きぶりはどうだったのかを証明してくれる人のことです。日本人にはあまりなじみがないと思いますが、ニュージーランドの会社ではリファレンスのある人を採用する傾向があり、信頼できる人からの紹介が重視されます。私はたまたまパートナーが今の会社と取引があったので、間に入ってもらうことで採用に有利に働いたと思います。前職の上司や同僚、通っていた学校の先生などにリファレンスになってもらえるようお願いしておくといいでしょう。

Q. 保険会社で働くうえで、日本人であることのメリットを感じることはありますか?

ニュージーランドでは、日本に行ったことがある人や日本文化に興味を持っている人が多く、日本人に良い印象を持っている方が多いです。そのため、私が日本人であることがきっかけで話が弾んだり、社内で親しみを感じてもらえることが多く、人間関係を築きやすいと感じています。

Q. 「ニュージーランドで働く」ならではの楽しさや魅力、やりがいについて教えてください。

ニュージーランドで働く魅力は、自然に囲まれた多文化な環境やワークライフバランスの良さ、それから、のびのびと自分らしく成長できる職場環境にあると思います。

特に、自然が身近にある生活はニュージーランドならではです。私の職場からはビーチまで5分ほどで行けるので、ランチ休憩中にリフレッシュしに行くこともあります。オフィスを出てすぐにビーチや山、自然公園がある環境で働けるのは、日本の都会でオフィスワークをしている人にはなかなか味わえない贅沢だと思います。

また、ニュージーランドには多様なバックグラウンドを持つ人が集まっているので、職場でも常に異文化交流状態。多様な文化への理解を深めることができ、毎日が新鮮な発見の連続です。

日本と比べて比較的、上司や同僚との関係がフラットで、個人の意見を尊重し、アイデアを自由に共有できる文化があるので、自分の意見がしっかり反映される喜びがあります。このような環境だからこそ、自分自身の成長を実感できるのが、やりがいに繋がっています。

Q.また反対に大変なことや難しいと感じる部分はありますか?

基本的には楽しくのびのびと働いているものの、正直に言うと、大変だと感じることもあります。

私が働いている保険会社では、不特定多数の人と電話でやり取りをする機会が多いのですが、中には人種差別的な態度を取る人もいます。そういう状況に直面すると、やはり精神的に辛いと感じます。これは、外国で働いている以上、どの国に行っても避けられない問題かもしれません。

また、お金に直結する仕事をしていると、取引先や顧客がピリピリしていることが多いです。普段の穏やかで優しいニュージーランド人からは想像できないような怒りをぶつけられることもあります。以前バリスタとして働いていた時にはこういった厳しい態度で接されることはなかったので、この仕事を始めた頃はニュージーランド人の意外な一面を知って驚いたのを覚えています。

移住して大分経つ今でも、英語の壁を感じることもあります。日常会話には困らなくても、ネイティブ同士のスピーディーな会話についていけないことがあり、その度にもっと英語を頑張らなければと痛感します。ニュージーランドは多文化社会で、さまざまなアクセントの英語が飛び交うので、言語的な挑戦もつきものです。

とはいえ、これらの困難を通じて成長している自分を感じることもあり、辛い経験を乗り越えることで、さらに自信をつけることができています。

Q. ニュージーランドと日本での働き方の違いなどはありますか?

ニュージーランドの職場は堅苦しくなく、自由度が高いですね。

フルタイム勤務の場合、休憩時間は合計1時間半もあるので、その間にかなりリフレッシュすることができます。仕事中でも同僚同士はよくおしゃべりをして、笑い合いながら和気あいあいとした雰囲気で働いているのが印象的です。私の会社では「フライデードリンクス」という文化があり、金曜日にはオフィスの冷蔵庫にあるシャンパンやビールを自由に飲みながら仕事をすることもありますが、日本では考えられないほどフランクな職場文化なのではないでしょうか。

服装の自由さも大きな違いの一つです。制服や厳しい服装規定がなく、各自が自由なスタイルで働いています。これは、自分らしくいられるという点で、私もとても気に入っています。LGBTQをはじめとする多様性の受け入れにも寛容で、多様なバックグラウンドを持つ人が尊重される文化が根付いているのを感じます。

休暇の取り方にも大きな違いがあります。ニュージーランドでは、休むことが大事だという考え方が浸透しており、特にクリスマスの時期には、午後3時に仕事を切り上げて帰宅することもあります。仕事だけでなく、プライベートの時間も大切にする文化が根付いているため、仕事と生活のバランスが取りやすいのは魅力的です。

Q. オフの日や仕事終わりの過ごし方はどのような感じですか?

余暇にはアクティブな時間を過ごすことが多いです。

特に、ピラティス、ヨガなど、体を動かすことを大切にしています。実は目標はピラティスのインストラクターになること!リフォーマーピラティスで体幹をじっくり鍛えています。体力に自信のない人でもできるエクササイズなので、おススメですよ。

ニュージーランドは豊かな自然が身近にあるので、仕事終わりや週末に自然を楽しむことも多いです。自然に囲まれた環境で自分と向き合う時間を持つことで、リラックスできます。

今はインスタグラムとYouTubeのコンテンツ制作にも力を入れていて、動画の撮影や編集に多くの時間を費やしています。私のニュージーランドでの苦労やリアルな体験をシェアして、海外で生活したい人や目標や夢がある人と繋がりたいと思っています。プロフィール欄にリンクを貼っているので、よかったら見てみてください。

Q. 最後に、これからニュージーランドの保険会社で働きたいと考えている方に向けて、アドバイスやメッセージをお願いします。

ニュージーランドでオフィスワークを見つけることは、多くの人が思っているほど難しくありません。日本でオフィスワークの経験がある人であれば、リクルーターを使えば「この人に適切な仕事」としてオフィスワークを紹介されることが多いと思います。

ニュージーランドの保険会社で働くことは、英語力を伸ばす絶好のチャンスでもあります。私も最初はメールを作成するのも、お客さんやアドバイザーとの電話対応も、緊張で冷や汗をかきながらやっていました。しかし、毎日繰り返していくうちに慣れてきて、今では自然に対応できるようになり、同僚から「ちょっと電話苦手だから代わってくれない?」と頼まれるくらいまで英語力がアップしました。英語を上達させたい、実践的な英語を身につけたいと思っているなら、オフィスワークを経験するのはとても良い方法です。毎日ビジネス英語に触れることで、自然と英語のスキルが磨かれます。

また、多様なバックグラウンドを持つ人々と働くことで、異文化理解も深まります。

人生は挑戦して失敗の連続だと思います。そして自分のコンフォートゾーンを出ると今まで見えなかった景色に出会えると信じてます。最初の第一歩が一番勇気が要りますが、その景色はきっと挑戦した人しか見えないものだと思います。一緒に夢に向かって頑張りましょう♪


保険会社勤務/【Auckland】
Harukaさん


保険会社勤務/【Auckland】
Harukaさん

広島県出身。
高校時代に脱ステロイドを経験したことをきっかけに、健康や心と体のつながりに興味を持つように。卒業後は浪人生活を経て英語に惹かれ、フィリピン・セブ島へ語学留学。その後、2019年4月にワーキングホリデーでニュージーランドに渡り、キーウィフルーツの収穫やカフェ勤務、バリスタとしての仕事を経験。現在は保険会社でオフィスワークに従事しており、在住歴はまもなく6年を迎える。
ヨガとピラティス、心身一如の精神を大切にしながら、心と体のバランスを整える日々を送っている。現在はピラティスインストラクターになるための準備をしており、Instagramを中心に、これまで体験してきた海外でのリアルな人生と挑戦を発信している。

[X] https://x.com/haruka_nzjp
[IG] https://www.instagram.com/haruka_nzjp/
[youtube] www.youtube.com/@haruka_nzjp

取材・編集 GekkanNZ

この記事の内容は個人の過去の体験談です。必要な場合は、最新の情報をご確認ください。

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