LOCAL / 2024年1月

Local オークランド・ウェリントン・クライストチャーチのカウンシルよりローカルニュースをご紹介!Monthly

海洋の脅威に警戒

オークランド地域で2種類の外来種、緑藻カウレルパの生息が確認された。カウレルパの増殖は、水中の酸素を消耗し、海洋生態系に影響を与える可能性が高く、現在、第一次産業省や自然保護局、地域団体、海洋生物保安班と密接に協力し対応している。ビーチでカウレルパを見つけた場合、場所を記録し、0800 80 99 66または report.mpi.govt.nzまで連絡の上、水辺から離れた場所で安全に処分するために、家庭ごみ箱やコンポストへの廃棄が重要となる。海洋生物保安班カレン・トーデ氏は「市民からの目撃情報は、自然保護において極めて重要な役割を果たしている」と述べた。

オークランド地域で2種類の外来種、緑藻カウレルパの生息が確認された。
© Karen Thode

地域と環境に貢献する方法

オークランドで活動するボランティア団体をいくつかご紹介。タファラヌイ・オープン・サンクチュアリは、在来植物と湿地の再生に取り組み、毎年の植樹イベントを開催。また北部のザ・クリーンナップクルーはビーチ清掃を毎月実施している。他に、南部の美化信託団体は害獣罠の設置や監視、西部のプロジェクトツインストリームスは河川清掃や害獣罠設置、在来植物の植樹を通じて河川復元を目指す。2024年、環境保全ボランティア活動への参加を検討してみてはいかがだろう。

タファラヌイ・オープン・サンクチュアリは、在来植物と湿地の再生に取り組み、毎年の植樹イベントを開催
© Auckland City Council

姉妹都市の絆、緑の誓い

先日、テ・ワイ・オレア・ウエスタンスプリングス・レイクサイド公園にある福岡フレンドシップ・ガーデンで行われた植樹イベントが盛況に開催された。このイベントは、福岡市がオークランドとの友好関係を深めるために杏の木を贈呈し、代表団が訪れて共に祝福したものだ。1986年に結ばれた姉妹都市協定は、文化理解の促進や教育、観光、貿易に関するアイデアの共有を目的としている。今後もオークランド市と福岡市は、相互の関心分野で協力し連携していく予定だ。

テ・ワイ・オレア・ウエスタンスプリングス・レイクサイド公園にある福岡フレンドシップ・ガーデンで行われた植樹イベント
© Auckland City Council

ウェリントン経済に大きな後押し

カウンシルは、ウェリントンの新しいコンベンション&エキシビションセンターとして今年6月にオープンしたタキナが、6ヶ月間で当初予想の4倍以上となる約2,400万ドル以上の経済効果をウェリントンにもたらしたと発表した。ウェリントンのトーリー・ファナウ市長は、「タキナの経済効果は大変素晴らしいもので、街にとって恩恵がある施設であることを裏付けている。これまで不可能だった大規模な会議や展示イベントを開催できるようになったことがうれしい」と述べた。これまでに国内外の主要なカンファレンスを含む100件以上の予約があり、多忙な2024年を迎える予定だ。

ウェリントンの新しいコンベンション&エキシビションセンターとして今年6月にオープンしたタキナ
© Wellington City Council

駐車管理計画:住民の利便性向上

カウンシルは、ニュータウン駐車場管理計画の草案を承認した。この計画は、駐車場の削減に伴う住民への影響を最小化するため、近隣住民と医療・福祉スタッフからの意見や要望を反映し、徒歩や自転車、バス利用へのアクセスの改善や優先駐車場スペースの設置を盛り込んでいる。3月に計画の最終修正がされ、4月からはニュータウン西部とバーハンポアに新しい標識が設置される。これにより住民は、自宅近くでの短時間駐車や駐車許可エリアでの駐車が便利になると期待される。

ニュータウン駐車場管理計画の草案を承認
© Wellington City Council

首都を彩る夏の夜の調べ

ボタニックガーデン・キ・パエカカ・サウンドシェルにて、象徴的なガーデンズマジックコンサートシリーズが待望の復活をとげる。首都の夏の夜を、夜空に響く美しい音楽とライトディスプレイが彩り、雨天、月曜を除いた1月9日から28日まで開催される。ステージでは、ウォームアップのソロアクトが午後7時から、メインアクトは午後8時からと、活気と才能を音楽で彩る華やかな無料コンサートが楽しめる。早めに会場に足を運び、最高のピクニックスポットを確保しよう。

ボタニックガーデン・キ・パエカカ・サウンドシェルにて、象徴的なガーデンズマジックコンサートシリーズが待望の復活
© Wellington City Council

財政調整で市民負担最小限に

フィル・メイジャー市長と評議員は、納税者に対する2024/25年度の税率の引き上げについて協議した。税率引き上げの主な要因は、インフレによる追加資本の借り入れ、およびインフラの定期的なメンテナンス費用増加によるもので、市長と評議員は、適切な投資に向けた資本計画の必要性、減税・免税対象の調整をした上で、税率の引き上げ率13.3%を提案した。ただ最終的には、引き上げ率を9%から12%の範囲で抑えることを目指している。また、現在建設中の多目的アリーナのテ・カハが税率に与える影響についても議論し、建設に必要とする資本を透明化していくことを検討した。

財政調整で市民負担最小限に
© Christchurch City Council

若手エネルギーで街を活性化

チスナルウッド中学校の生徒たちが、ハンプシャー通りの植木箱にアートを施した。生徒たちは地元アーティスト、ブランドン・ワレルの指導を受け、サーフボードに乗ったキウイや花などの様々なモチーフを植木箱に描いている。この取り組みは、ニュージーランド交通局の快適街づくり計画の一環で、美化活動だけでなく、この地域を侵入や破壊から守るための安全柵としても機能する。また、耐火性にも優れ、地域をより安全で親しみやすく、利便性の高い場所に変えることを目指している。

チスナルウッド中学校の生徒たちが、ハンプシャー通りの植木箱にアートを施した
© Christchurch City Council

公共インフラ計画への示唆

地質・核科学研究所GNSサイエンスによる研究によると、クライストチャーチ地震とカイコウラの地震による地盤沈下の増加により、クライストチャーチの一部の沿岸で、想定より最大2倍の速さで海面上昇が進む可能性が示された。特にイフタイ・エイヴォン・ヒースコート河口周辺やベックスレー、サウスニューブライトン、その他地域で地盤沈下が著しいため、この研究は海面上昇による洪水、浸食、地下水位の上昇のリスクを考慮した公共インフラや資産計画に役立つとされている。

公共インフラ計画への示唆
© Te Puna o Waiwhetū

情報提供:Auckland City Council / Christchurch City Council / Wellington City Council