ヘイトクライム、ヘイトインシデントとは?

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2019年3月15日に起きたクライストチャーチでの前例のないテロ攻撃以降、ニュージーランドポリスはヘイトクライム、ヘイトインシデントが起こらないよう積極的に取り組んでいます。

ヘイトクライム、ヘイトインシデントとは?

ヘイトクライムとは、民族、国籍、宗教、年齢、ハンディキャップ、性別、性的指向などの個々の特徴に対する偏見や敵意によって動機付けられた人々に対して行われる虐待、暴力、脅迫などの犯罪行為をいいます。

またヘイトインシデントは、これらの特徴に対する憎しみによって動機付けられていると認識される行為ですが、犯罪となる基準を満たしていません。

ヘイトクライムやヘイトインシデントには、脅迫行為、言葉による虐待や嫌がらせ、オンラインでの悪口、犯罪被害、暴行、性暴力など、幅広い行為が含まれます。

もしあなたやあなたの周りの友人、家族がこのような事を経験した場合ポリスに報告することが非常に重要になります。

ヘイトクライムやヘイトインシデントが一度限りの事はほとんどなく、いただいた情報が同じ加害者から別の人に起こることの防止に役立ちます。

データが多ければ多いほどポリスはより効果的に予防や対処することができます。

社会的な影響も与えてしまう行為

この様な犯罪やインシデントは被害者だけに被害を与えるだけでなくその家族や周りの友人、我々のコミュニティなどにもとても大きな影響を与えます。 職場、学校、電車やバス、路上、公園、バー、カフェやレストラン、オンラインなど、どこでも誰にでも起こる可能性があります。

誰かが被害に遭っているのを目撃したときは?

誰かが危険にさらされている場合、または犯罪や事件が起こっている場合はすぐに111に連絡してください。もし誰も差し迫った危険にさらされていない場合は、105に連絡かオンラインフォーム(www.police.govt.nz/use-105#online-report-options) を使用して報告してください。また、自分が被害に遭ってしまった場合も同様ですが、相手のヘイトクライムやヘイトインシデントの様子をレコードしておくことが警察にとっても状況を把握するために大事です。言葉などによる被害の場合は、携帯電話やスマートフォンなどでビデオや音声などを撮っておくと良いでしょう。証拠として有効な場合が多いです。詳しくはポリスのホームページを参照ください。

身近なトラブルに関する問い合わせはニュージーランド警察(エスニックサービス)まで

遠藤 貴司 – Takashi Endo(Ethnic Liaison Officer)
E-mail: ethnicauckland@police.govt.nz