新年明けましておめでとうございます。旧年中は皆様から格別のご支援とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
昨今の国際情勢は、ウクライナ戦争、中東情勢、東アジアの安全保障環境をはじめ、継続的な地政学的緊張が顕著となっています。昨年は、第二次トランプ政権が誕生し、追加的な関税の賦課などにより、世界経済は不確実性を増した一年となりました。また、気候リスクの増大をはじめとした一国のみでは解決できない国境を越えた地球規模課題への協調が一層求められています。国際社会は、複合的危機に直面していると言っても過言ではありません。

こうした中、日本とニュージーランドの関係は、民主主義、法の支配、自由で開かれた国際秩序の維持という共通の価値観を基盤として、我が国が進める「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を推進する上で重要な戦略的協力パートナーです。2025年は、こうした相互の信頼に基づく協力の幅をさらに拡大した一年でもありました。
日本では10月に高市政権が誕生し、直後に韓国で開催されたAPECにて高市総理はラクソン首相と顔合わせをしています。8月、海上自衛隊護衛艦「いせ」と「すずなみ」がニュージーランド海軍艦艇「カンタベリー」と共同訓練を行い、3隻が揃ってウェリントンに寄港したことも昨年のハイライトといえます。
経済面では、農林水産品・エネルギー分野での結びつきが一層強まり、ロトルアで開かれた日本ニュージーランド経済人会議にも関係する3大臣の出席を得て、日系企業との連携への関心の高さを感じました。
人的交流も着実に回復・拡大し、日本の給食を伝えるイベントなど、当館でも多くの広報文化事業を主催し、対日理解の促進に努めました。
今年は、こうした基盤をさらに発展させ、政治、経済、人的交流を含めたあらゆる面で日NZ関係をより実りあるものとしていくことが重要です。特に再生可能エネルギー、ロケット産業といった分野では、両国が持つ強みを組み合わせることで新たな協働の可能性が広がっています。また、44もの姉妹都市間の交流やスポーツや文化を通じた人的交流も、未来志向の関係構築に向け欠かせない取り組みです。
本年が、皆様にとりまして健康と実りに満ちた一年となることを祈念いたします。日本とニュージーランドの関係がさらに深化する年となるよう、私も引き続き全力で頑張ります。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

