Vol.019 フィジョアと小豆餡の焼き菓子

ニュージーランドの食材で作れる!アオテアロアの恵みレシピ!GOURMET

フィジョア Feijoa

秋に出逢えるフルーツの一つとして知られているフィジョア、芳香な香りと甘酸っぱさが特徴の新感覚フルーツは多くの人を魅了し続けています。 もともと南米原産で、今はニュージーランドでも広く栽培されています。 庭木や生垣として一般家庭でも利用され、シーズン中はたっぷり収穫できるので、ご近所さんからいただくことも多いのでは。 市場には早ければ3月中旬から出始め、4月~5月が旬となります。 ビタミンC、食物繊維、ポリフェノール、鉄分などが豊富で、便秘改善や美肌効果などが期待できます。 未熟な果実は酸味が強く感じますが、室温で追熟し香りが出てきたころに食べると、果肉が柔らかく甘みが増して美味しくなります。

そのまま食べる以外に、ジャムにしたり、スムージーに、デザート作りやベーキングに使ったり、チャツネやドレッシング作りになど、様々な使い方があります。

~フィジョアと小豆餡をパイ生地にのせて焼き菓子に~

フィジョア独特のエキゾチックな風味とさわやかな酸味は、小豆餡(こし餡)とも不思議と相性が良いので、是非お試しを。 薄くスライスしたものを、スイートペーストと共にパイシートにのせて焼き上げます。 果肉はトロリとした食感になり、餡などのスイートペーストやハチミツも加わるので、まだ少し固め(未熟に感じられるもの)でも美味しく食べられます。

こし餡がなければ、代わりにアーモンド粉にハチミツやシュガーを混ぜてスイートペーストにしてもナッツ系の風味となり美味しいです。 焼き上がりに刻んだピスタチオをトッピングすると歯ざわりも楽しめます。

フィジョア:2個
スイートペースト:こし餡 80g(または、アーモンド粉40g+ハチミツ30g + シュガー10gを良く混ぜたもの)
冷凍パイシート:1枚
ハチミツ:適宜(液状タイプが使いやすいです)
溶き卵(全卵または卵黄):つや出し用に少々
ピスタチオ:適宜

作り方

❶パイシートは十字に4等分に切り分ける。それぞれを三角に折りたたみ、頂点を残すように両辺の1cm内側に切り込みを入れる。 生地を広げ、切り込んだL字部分(2か所)の外枠を対角線上に交差させ(一方をくぐらせ)形を整える。

❷こし餡(又はアーモンド粉のペースト)を、それぞれのパイシートの中央部分に分けてのせる。

❸皮を剥いたフィジョアを薄くスライスしてペーストの上に重ねるようにのせる。果実の上にハチミツ少々をかける。

❹溶き卵をパイ生地の縁の部分に刷毛で塗り、180度に予熱済みのオーブンに入れ15分ほど焼く
(上部が焦げやすいので、様子を見て途中からホイルをのせると良い)

❺焼き上がり後、粗熱が取れたら、更に少量のハチミツを全体にかけ、刻んだピスタチオを散らす。

佐々木由美
佐々木由美さん
料理家

ワナカでローカル向けの和食料理教室を毎月開催して今年で12年目。地元だけでなく北島・南島からの参加者もいる教室は今やワナカのアクティビティの1つに。NZの旬を取り入れ、日本の文化や風習とともに紹介する季節のレシピを軸に、遊び心ある融合スタイルも提案。ベジタリアン・オプションやグルテン・フリーにも対応。宿・ささの木も経営する。

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