【鍼灸師】日本での経験を活かし勤めながらクリニックを開業 ー 松本さん

鍼灸師 松本 宗之 さんBUSINESS

ワーキングホリデーでニュージーランドに来た後に、日本での鍼灸師としての経験を活かし、勤めながら少しづつご自身のクリニックを開業された松本さん。
ニュージーランドで働くなかで感じたこと、心掛けていることなど、鍼灸師としての魅力を伺った。

Q. ニュージーランドへ来たきっかけは何ですか?

2012年12月にワーキングホリデービザで入国しました。
いつかは海外で開業したいと漠然と思っていて、たまたまニュージーランドに姉がおり、その姉の勧めもあってこの国を選びました。

Q. 現在のお仕事を始める前はどのようなお仕事をされていましたか?

日本では鍼灸整骨院で勤務してました。ニュージーランドに来てからはカイロクリニックで鍼灸師として働いていました。

Q. ニュージーランドでご自身のクリニックを開業された経緯について簡単にお聞かせください。

元々開業はしたいと思っていたので、勤めていたカイロの先生に助けてもらいながら自分でもクリニック部屋を借りて、最初は勤めながら少しづつ開業していきました。
今思うと本当にいろんな人の助けがあり今に至ります。自分だけでは間違いなくここまで来れませんでした。

カイロクリニックでの診察の様子

Q. 現在のお仕事に就くために必要な資格などがあれば教えてください。

資格自体は日本で取得したものをAcupunctureNZという機関で登録することで鍼灸師として働くことができております。(試験があります。)
またACCという保険もこちらに登録することによって扱うことができます。

Q. ニュージーランドで働く上で、英語力はどれくらい必要だと思いますか?

僕もまだまだなのですが、どの職業でもそうだと思うのですが、やはり日常会話は最低ラインだと思います。

Q. ニュージーランドで働くなかでの楽しさや魅力、やりがいについて教えてください。

僕にとっての魅力は、日本での労働時間の差だと思います。僕は今開業していますので、ホリデーペイなどは発生しませんが、勤めていた時は毎年1ヶ月は有給がありましたので、日本と違って心置きなく休めます。
妻もその部分が一番感動していることです。

鍼灸においてもまだまだニュージーランドの人にとっては新しい治療法だと思いますし、これからも広めて行ければと思っております。

Q. また反対に大変なことや難しいと感じる部分はありますか?

やはり英語は常に勉強しないといけないですね。笑 
日常生活はできますが、いざという時にやはり英語ができていないと困ることは何度かありました。

Q. ニュージーランドと日本での働き方の違いなどはありますか?

先ほども書きましたが、やはり労働時間に一番違いを感じました。また、ボスに奥さんが体調不良と話した時にすぐに休ませていただいたり、家族をすごく大事にしてもらえたことが今でもすごく覚えています。
そういった意味でもニュージーランドはすごく働きやすいと思います。

Q. 開業されたクリニックでの治療で、普段から心掛けていることや、他とは違った魅力はありますか?

僕の治療は主に身体のコリに対して治療するので、他の鍼灸院と比べると使用する針の量、また刺激量が少し多いと思います。しかしながら、患者さん一人ひとり、身体の繊細さやコリのレベルにもよりますので、その患者さんに合った治療法を提供しております。

また、外国で日本語が通じると安心して治療が受けれるとおっしゃって頂くことも多いので、そこもまた一つの魅力だと思います。

日本語が通じて安心
患者さん一人ひとりにあった治療法を提供

【さいごに】ニュージーランドで働きたい・起業したいと考えている方に向けて、アドバイスやメッセージをお願いします。

そんな大それた事は言えないですが、自分も含めやはり英語は出来るだけ勉強してから来られる方が、就職や起業するにあたってメリットがあると思います。自分はとりあえず現地で何とかなると思って来ましたが、今考えると日本でもっと情報収集や英語の勉強をしたほうが、もっと近道になっていたかもと思います。


Muneyuki Matsumotoさん

Muneyuki Matsumoto さん
AOZORA acupuncture clinic

2012年にニュージランドに来て、オークランドで2017年に鍼灸院開業。
趣味は、映画鑑賞、猫、犬、動物が大好きです。
【WEB】https://www.aozora-acu.com/

取材・編集 GekkanNZ