NHIナンバー
NHIはNational Health Indexの略で、個人の医療認識番号を差す。医療記録と紐づけられており、一度発行された番号は生涯有効。
Manage My Health(マネージマイヘルス)
多くのGPクリニックで提供されているオンライン患者ポータル。検査結果や診察記録をスマホやパソコンで確認できるほか、診察予約や再処方依頼、医師とのメッセージ機能も利用できる。家族分のアカウントをまとめて管理することも可能だ。アカウント作成にはGPからの登録コードと本人確認が必要。すべてのクリニックでサポートされているわけではないので、GPに確認しよう。
各種がん検査
乳がん検査 | 45歳から69歳の女性が無料で受けられる。検査は基本的に2年に1回。要予約。 |
子宮頸がん検査 | 20歳から69歳の女性が受けられる(有料)。詳細はGPに問合せを。 |
大腸がん検査 | 60歳から74歳が無料で受けられる。検査は基本的に2年に1回。 |
医療通訳サービス
多くの公立病院では、必要に応じて医療通訳サービスを依頼することができる。ほとんどのケースで費用は無料。ただし、各病院毎に対応が異なるため、事前に問い合わせをすると良い。
全国共通・医療相談電話 Healthline※ 0800 611 116(通訳希望と伝えると150言語以上に対応)
Healthlineは、24時間365日利用できる無料の電話医療相談サービス。看護師や救急救命士が健康に関するアドバイスを行い、必要に応じて次の行動を案内してくれる。電話の際に「通訳をお願いします」と希望言語を伝えると、通訳を交えた相談が可能。混雑時はつながるまで時間がかかる(取材時は40分)ので、折り返し電話を依頼できる。
※Healthline(ヘルスライン)は、Te Whatu Ora(ニュージーランド公的医療機関)が運営する公的サービス。
ACC
ACCは、Accident Compensation Corporationの略。事故補償金制度のこと。国内で起きた事故によるけがの治療費やリハビリ費用を国が補償する制度で、居住者のほか、旅行者などの短期滞在者にも適用される。ACCはGPやクリニックが申請してくれるが、自己申告することも可能。すべての事故が対象となるわけではなく、カバー範囲はACCの判断による。
高齢者向けヘルスサービス
サポートが必要となった高齢者は、在宅または福祉サービス機関での介護サービスを選択できる。保健局(The Ministry of Health)に障がい者や高齢者に対する介護サービスのプランニングを行う機関であるNASCA(Needs Assessment Service Co-ordination Association)があり、ここが家族構成や収入、要介護度合いを調査して補助金
を支給する。
アジアンヘルスサービス
ニュージーランドには地域ごとにDistrict Health Board(DHB)があり、さまざまな保健サービスを行っている。
例えばオークランドのワイタケレDHBではアジア系移民・難民向けヘルスケアサービスを提供。内容は医療通訳の手配、入院患者のサポート、メンタルヘルスのサポート、健康関連セミナーの開催など。
