食品廃棄削減プロジェクトへの助成金募集
カウンシルは、家庭の食品廃棄削減を目的とした活動を支援する「Love Food Hate Waste」助成金の申請を募集している。2月9日から3月15日まで申請を受け付け、1プロジェクトにつき500ドルから最大6,000ドルの資金を提供する。対象となるのは、料理教室、献立作成ワークショップ、デジタルコンテンツの制作、コミュニティイベントなど、食品を無駄にしないための実践的な知識やコツを広める活動で、堆肥化(コンポスト)や生ゴミ処理に関するプロジェクトは対象外となる。ニュージーランドでは年間約30億ドル相当の食べられる食品が廃棄されている。コミュニティが持つスキルを共有し、購入した食品を最大限に活用することで、家計の節約と環境保護の両立を目指す。過去の事例では、実践的なワークショップが「手軽で美味しい節約術」として住民から高く評価され、地域主導の創造的なアイディアが期待される。

保護犬マッチング支援「Puppy Love」
カウンシルは、バレンタインデーに合わせ、保護犬と理想の里親(利用者)を結びつける新サイト「Puppy Love」を開設した。このサイトはマッチングアプリのような仕組みで、利用者は犬のサイズや年齢、自身のライフスタイルに合わせて犬を検索できる。地域の全シェルターの情報が集約されており、SNSを利用しない層も含む幅広い利用者に保護犬の存在を周知することを目指す。利用者は各犬のプロフィールから直接シェルターへ連絡できるなど、理想のパートナー探しを簡略化した。2月14日にはオークランド・ドメインで交流イベントを実施し、実際の出会いを通じて、信頼とケアに基づく生涯の絆を育むきっかけを提供。バレンタインを「誠実で、既読スルーもせず、無条件の愛を注いでくれる」犬との一生続く忠実な愛を祝う機会と捉え、保護犬が新しい生活を始める最善の機会を創出した。

ウエスタン・スプリングスの水質改善と生態系復元
カウンシルは、歴史的・文化的に重要な湖であるウエスタン・スプリングス(Te Wai Ōrea / Western Springs Lake)」において、水質改善と在来種保護を目的とした大規模な外来魚駆除作戦を実施した。現在、この湖では鯉(koi carp)やナマズ(brown bullhead catfish)などの外来魚が増殖している。外来魚は湖底を掘り返して堆積物を巻き上げ、水質の悪化やアオコの発生を招いたり、在来魚や淡水ザリガニを捕食して生態系を乱す要因にもなっている。ワイカト大学の専門チームが、電気ショックを利用した特殊な船(electrofishing boat)により一時的に湖内の魚を気絶させ、在来魚を傷つけることなく安全に保護しながら、外来種のみを効率的に回収。駆除された外来魚は人道的に処分された後、堆肥として再利用される。カウンシルは、外来種の再侵入を防ぐために、ペットの魚を放流しないよう市民に呼びかけている。

シェアモビリティ事業者にFlamingoとLimeを選定
カウンシルは、ウェリントン市内のシェア型電動スクーターおよび電動自転車の提供事業者として、既存のFlamingoのライセンス更新と、新たにLimeとの契約を締結したことを発表した。新契約は2026年3月1日から2029年3月1日までの3年間で、最大2年の延長オプションが含まれる。各事業者の車両台数は、電動スクーター500台、電動自転車150台に制限される。市は2021年からBeamとFlamingoの2社を認可していたが、2024年にBeamが車両台数制限を超過したためライセンスを停止。今回の公募では、安全性や公共スペースの管理、運用の透明性を重視して選定が行われた。Flamingoはこれまでの安定した実績や細部への配慮、地域密着型のアプローチが、Limeは世界規模の運営能力と技術革新が評価されたという。カウンシルは、この2社を通じて、信頼性の高い交通ネットワークの提供を目指している。

固定資産税の計算における2度目のミス:納税者に謝罪
カウンシルは、2025-26年度の固定資産税(rates)の計算において2度目のミスがあったことを公表し、市民へ謝罪した。2025年後半、カウンシルは汚泥処理賦課金の徴収不足(1度目のミス)を公表していたが、その後のシステム調査で、広域自治体(Greater Wellington)分の税を住宅1戸あたり平均10ドル過大請求していたことが新たに判明した。この2つのミスが相殺されるため、納税者が追加で支払う調整額は当初の予想よりも少なくなる。カウンシルはこれらの誤りを修正し、過大請求分の払い戻しと不足分の徴収を同時に行った。今回の件に関して、延滞金や利息は一切課されない。カウンシルは一連のミスを深く謝罪するとともに、現在は正確な計算が行われていると説明している。また、SNSやウェブサイトを通じて積極的に情報を発信し、次回の請求書には詳細な謝罪と説明文を同封する方針である。

2025年のWOW、過去最高の経済効果を達成
ウェリントンの経済開発機関WellingtonNZの報告書によると、2025年に開催された「ワールド・オブ・ウェアラブルアート(WOW)」は6万人以上が来場し、同市にとって過去最高となる3,260万ドルの経済効果をもたらした。半数以上が市外からの訪問者で、計69,000泊の宿泊需要を創出。チケット購入者向けの無料巡回バスを導入するなど地元企業の支援にも力を入れた。ウェリントン移転後の20年間での訪問者による推定累計支出額は3億4,400万ドルに達したという。また、市外からの来場者の73%が「ウェリントンの印象が良くなった」と回答するなど、市のイメージ向上にも寄与。住民の95%がこのイベントの開催を誇りに感じると回答しており、地域のシビックプライドも向上している。WOWの2026年公演は9月17日から10月4日まで開催予定で、チケット販売は2026年3月24日から開始される。

サウスショアの侵食・洪水対策プロジェクト
サウスショアのエイボン・ヒースコート・エスチュアリー(Avon-Heathcote Estuary)沿岸の侵食・洪水対策プロジェクトが、資源利用許可(resource consent)承認を受けて始動する。今回の許可は20年間有効で、長期的な気候変動適応戦略を策定するまでの当面の保護機能を担う。2026年上半期は詳細設計と建設業者の入札に焦点を当てる。建設開始は鳥類のねぐら期間を避けた2026年10月を予定し、工期は約16カ月を見込む。1,250万ドルの予算を投じ、ガビオン(蛇籠)、玉石ビーチ、岩石護岸、浸水防止土堤などの構造物を設置することで、地震前の洪水保護レベルへの回復を目指す。許可プロセスを経て、旧構造物の完全撤去や「ソフトビーチ」の試験導入、アクセスポイントの改良などが設計に盛り込まれた。国際的に重要な鳥類や脆弱な生態系への影響を最小限に抑えるため、沿岸部の作業は慎重に進められる。

来年度年次計画案への意見公募中
カウンシルは、来年度の事業や予算を盛り込んだ「年次計画案」を採択し、2月27日から市民による意見公募を開始する。本計画を2024–2034年の長期計画に対する軌道修正と位置づけ、生活コストが上昇する中、慎重な財政管理と未来への投資のバランスを重視。インフラ等へ5億9,890万ドル、日常サービスへ7億7,050万ドルを投じる一方で、借入額は当初予定より約3,790万ドル削減した。平均的な世帯の固定資産税の引き上げ幅は週6.05ドル(7.4%増)を想定。全体の平均上昇率は7.96%で、前回予測の10.52%を下回る水準となった。また、2022年以降の不動産評価替えも同時に行われ、地区全体で平均3.5%の価値上昇が反映される。このほか、博物館や大聖堂など街の象徴とされる4つの歴史的建造物への修復支援や、気候変動基金への追加拠出の一時停止についても市民の意見を求めている。意見公募は3月27日まで実施される。

クライストチャーチ都心部騒音規制の変更案
資源管理法改革担当相のクリス・ビショップ(Chris Bishop)氏は、クライストチャーチが進める「都心部騒音規制の変更案(Plan Change 21)」の継続を承認した。同計画は昨年7月に政府から一時停止命令を受けていたが、今回の承認により正式に手続きを再開できることになった。この計画の主な目的は、活気ある夜間経済を支えるために、都市部でのライブミュージックやエンターテインメント活動を促進するなど、都市計画のルールを現状に即したものへ更新することである。一部の住宅、宿泊施設、教育機関、医療施設などにはすでに防音対策が施されている。対策がなされている地域において、夜間の騒音の規制を緩和することを検討している。カウンシルは今後、これまでのフィードバックを反映させた最終案をまとめ、今秋初めには市民からの意見公募や公聴会を含む正式なプロセスを開始する予定だ。

情報提供:Auckland City Council / Christchurch City Council / Wellington City Council
