春、さてあなたは何する⁉

園芸家が見つけた季節のたより 花と野菜と庭とLIFESTYLE

2022年9月号掲載

プラムの花が咲き始め、マルハナバチ(Bumble bee)がせわしなく花から花へと飛び回り、どこかの公園で桜が咲き始めたなんて話を聞くようになると、いよいよ春がやってきたなと感じる。ガーデニング大好き人間にとって、春は何よりワクワクするシーズン。木々の葉も展開し始め、花の蕾が日々膨らむ様子や新芽が土から出てくる様子を見るだけでテンションがマックスになるのは私だけかしら? さて、気温が上がってくる春、あなたのTo doリストはどんな感じ?

宿根草の切り戻しは初夏までに!

バイオレットカラーのシャクナゲ(Rhododendron)
遠くから見ても目を引く、透き通るようなバイオレットカラーのシャクナゲ(Rhododendron)。

観葉植物の植え替えや一年草や宿根草の種まき、まだ冬枯れ姿が残る宿根草の枯れた葉の切り詰め、コンポストの切り返し、芝生の肥料まきや芝刈りなど、今やるべき作業はたくさんある‼でもね、まずはじめに私の頭によぎるのは春のガーデン見学。桜も見逃せないし、満開のシャクナゲ、きっとシラーやヒヤシンス、イチゲが夢のような花の絨毯を作っているんだろうなと想像するだけでニヤニヤが止まらない。そして、いつもこの時期楽しみにしているのは、バイオレットやオレンジ色のシャクナゲに出会う事。シャクナゲ自体は日本にもあるけど、それらの色はほとんど見ない。それから鴨の親子の行進も可愛いよね。これも春の楽しみ。さて、ひと通り楽しんで家に帰ったら、何から作業しよう?でもちょっとその前に、種でも買いにガーデンセンターに寄ったら、花苗やら種やらを余計に買いすぎてさらに仕事を増やすというのがオチ。植物好きのあなたならきっと経験あるよね?

Naomiさんとネコ先生
Naomi Goto Garrett
五嶋ガレット直美

日本でガーデンデザイナー、イラストレーターとして活動。
園芸雑誌や新聞へのコラム執筆、デザイナー向け講演も行う。
現在クライストチャーチ近郊に在住。

【ブログ】naomigarden8.com