旬を楽しむ、ヘルシーレシピvol.8 夏の終わりの疲れに、梅干し

旬を楽しむ、ヘルシーレシピGOURMET

 2022年3月号掲載

 ニュージーランドでも、季節折々の旬の食材を楽しみたいもの。今だから食べたいレシピをお届けします。

夏の終わりの疲れに、梅干し

さまざまな料理の引き立て役

夏の終わりには、クエン酸が豊富で疲労回復効果のある「梅干し」を使った料理で元気をチャージしませんか? 梅干しは青魚との相性も良いので、オイル
サーディンを使った炊込みごはんを紹介します。イワシの栄養も手軽に摂取できますよ。旨味が溶けだした缶汁も入れて炊いたごはんに、梅干しそのままをつぶしながら食べてもおいしいですし、たっぷりの薬味と梅ダレを準備するのもよいでしょう。梅ダレは、梅干し2~3個を包丁でたたいた梅肉20gを、小さじ半分のハチミツと小さじ1~2のみりんで溶きのばして作ります。ハチミツとみりんで味が丸くなり、おなじみの料理にも合わせやすくなります。ポークソテーやしょうが焼きのトッピング、ささみカツのソースとしてもさっぱりとおいしいですよ。

梅干しは熟成するとさらにおいしい

アジア系スーパーで売られている梅干しを使ってもよいですが、私はクライストチャーチの梅農園から南高梅を取り寄せて、梅干しを作っています。ほかの梅でもできますが、一般のスーパーに売っているプラムとは異なります。毎年12月上~中旬に梅を漬けて、ひと月後の1月後半に干して完成。半年以上たつと熟成が進んでおいしくなってきますので、前年のものを使うとさらに美味です。

オイルサーディンの炊込みごはん

材料

白米: 3合 540ml/480g 
☆水とサーディンの缶汁を合わせたもの(水分量):540ml/540g
☆お好みの和風だしの素:小さじ1
☆塩:小さじ1
☆しょうゆ:小さじ1
タマネギ:1個 150g
ショウガ:20g
オイルサーディン缶:3缶
梅ダレ(または梅干し)、刻みネギ・青じそなどの薬味:適量 

作り方

❶ 米は洗って1時間ほど浸水させておく、その後ザルで水気を切る。
❷粗く刻んだタマネギとみじん切りをしたショウガを鉄鍋で軽く炒める。
❸❷に米を加えて混ぜ、計量した水分(缶汁含む)を加える。
❹調味料☆を加えて、軽く混ぜてから平らにして、上にサーディンを並べる。
❺蓋をして強火にかけ、沸騰したら弱火に落として15分加熱し、その後火を止めて蓋をしたまま10分蒸らす。
❻刻みネギを散らし、梅干し(または梅ダレ)と刻んだ青じそを添えて完成。鉄鍋ごとそのまま食卓へ! レモン汁も合いますよ。

ひとくちメモ

 フライパンで作るとパエリヤ風になります。その場合は、サーディンは3缶のまま、お米・水分量・調味料・具の量を半分に減らしてください。

佐々木由美
佐々木由美さん
料理家

ワナカでローカル向けの和食料理教室を毎月開催して今年で10年。旬を取り入れ日本の文化・風習とともに紹介する季節のレシピは大好評。宿・ささの木(sasanoki.co.nz)も経営する。

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【FB】 Japanese cuisine cooking class@wanaka