グリーン・リップド・マッスル Green Lipped mussel
旨味も栄養価もたっぷりのムール貝「グリーンマッスル」
ニュージーランドに来たら是非味わいたいと言われている食材の一つグリーン・リップド・マッスルは、ニュージーランドに生息するムール貝の一種です。貝の淵が美しいグリーンで、旨味たっぷりの味はレストランでも家庭でも根強い人気。
良質のたんぱく質・ヨウ素・ビタミン・オメガ３など栄養価も高く、特にリウマチや関節炎・関節痛への効力が注目されており、サプリメントにもなっていますね。
マッスルのちょっと変わった和風メニュー
ワイン蒸しやグリル調理されることが多いですが、潰した豆腐と合わせて白和え風にすると目先の変わった一品に。加熱後に身を刻んで和えるので、貝の形そのものが苦手な方にも受け入れられやすいです。
和の風味に加えてオリーブとオリーブオイルも入るので、ワインとも相性良し。初夏の前菜としていかがでしょうか。天然の旨味を優しい味で包んだ白和えをお試しください。
材料
マッスル：600ℊ(10～12個)
オリーブ（瓶詰めやパックされたもの・種が取り除かれているもの）：60ℊ
豆腐：300ℊ
【調味料】
顆粒昆布だし：小さじ1/2～１
白味噌：小さじ１
オリーブオイル：大さじ２
作り方
❶マッスルは殻の表面を洗い、深めの耐熱容器に入れて軽くラップや蓋をのせ、電子レンジで３分（または殻が開くまで）加熱する。その後ドライにならないようにラップ・蓋をしたまま冷まし、冷めたら殻から身をはずして粗刻みにする。
※容器に残った汁はスープやお味噌汁の出汁として美味しく利用できます。（冷蔵・冷凍保存可能）
❷オリーブは、塩気が強いものなら15分ほど薄い塩水に浸けて、余分な塩気を抜く。好みで粗く刻んでも良い。
❸豆腐はペーパータオルに包んで軽い重しをして15分おく。その後ペーパータオルをはずして、ペーパータオルの水気を絞り、同じもので再び包んで５分おく。
❹水切りした豆腐をボウルに入れて潰し、顆粒昆布だし・白味噌・オリーブオイルを加えて、薄味の和え衣にする。このあと塩気のある具を和えるので、ここでは薄味のほうが良い。
❺刻んだマッスルとオリーブを加えて、和える。（お好みでハーブを刻んで混ぜても風味豊かになります）
❻マッスルの殻に盛付け、オリーブオイルを垂らした薄切りバゲットやクラッカーと共にサーブ。
佐々木由美さん
料理家ワナカでローカル向けの和食料理教室を毎月開催して今年で12年目。地元だけでなく北島・南島からの参加者もいる教室は今やワナカのアクティビティの1つに。NZの旬を取り入れ、日本の文化や風習とともに紹介する季節のレシピを軸に、遊び心ある融合スタイルも提案。ベジタリアン・オプションやグルテン・フリーにも対応。宿・ささの木も経営する。
【Web】japanesedinnertable.blog.fc2.com
【FB】Japanese cuisine cooking class @wanaka
【IG】yumi.matcha.wanaka
2023年11月号掲載
