新しい試みにも挑戦し、進化していく 新生ASIAN DRAGON7’s速報

新しい試みにも挑戦し、進化していく 新生ASIAN DRAGON7’s速報 SPORTS

2022年12月号掲載

12月17・18日に、7人制の国際高校大会ワールドスクールセブンズ(WSS)が開催される。福岡・宗像サニックスブルースで活躍した名富朗さんが率いるNew Zealand Asian Barbarians(略称 NZAB、また大会での出場ニックネーム ASIAN DRAGON 7’s) にとっては、これが2回目の参戦。前回は初出場ながら準優勝という快挙を成し遂げ、一躍注目されるチームとなった。準備に余念のない名富さんに、さらなる盛り上がりが予想されるWSSへの意気込みを伺った。

前大会の経験を活かした順調なチーム編成

12月17・18日に、2022年度のワールドスクールセブンズ(WSS)が開催されます。ニュージーランド・アジアンバーバリアンズ(NZAB)もそれに向けて準備の真っ最中。前回の経験があるので、チーム編成は割合スムーズに進んでいます。スポンサー集めからユニフォーム製作、選手のリストアップ、合宿の手配など、どんな流れでいくか、だいたい頭に入っていたことが大きかったですね。これが2度目の参戦となりますが、チームとしての安定感が生まれたら、もっと運営が楽になるだろうなと感じています。今回はチームのロゴを変更するのですが、そうした工夫と積み重ねでチームの知名度を上げ、組織として成長していければと考えています。

新しい試みとして日本から3名の選手が参加

今大会ではNZABに、日本から数名の選手が加入します。そこがほかの参加チームとは違う、新しい取り組みといえるでしょう。ほかの参加チームはメンバー全員がニュージーランド在住、もしくは海外のチームが丸々やってきますから。日本人選手の参加により、アジア系を中心とした国際的なチームであるNZABらしさが出せるのではと思います。

日本の男子高校生選手は同時期に花園(全国高校ラグビー大会)があり、15人制が優先されるのでWSSにチームを送るのは難しいんですよ。それでも数名の選手が参加予定なのは喜ばしいことです。

彼らは1週間ほどの日程でニュージーランドに来て、合宿・大会に参加します。前回もチーム全員が初めて顔を合わせたのは大会前の合宿でしたが、今回は言葉の壁があるだろうと予測しています。

前回は日本人選手といってもニュージーランドの高校に通っている子たちだったので、ニュージーランド人選手とのコミュニケーションは問題ありませんでした。今回は英語環境に不慣れな日本人選手がどれだけ早くチームになじめるかが鍵。その手助けをするのは僕たちコーチ陣の役割です。また、ほかの所属選手にもサポートしてもらう必要があるでしょう。

NZの高校で活躍する成長目覚ましい日本人選手

チーム編成にあたってニュージーランド各地で活躍している、日本人やアジア系の選手をリストアップしています。注目したい選手の一人は、前大会でもチームの一員として戦ってくれた加藤大冴選手。彼は今年9月に開催されたニュージーランド高校ラグビー全国大会で3位になったウエストレイク高校の1軍レギュラー。現在高校2年生で、18歳以下のノースハーバー州代表に2年連続で選ばれています。

もう一人、岸本類選手も楽しみな選手です。彼はまだ1年生ですが、すでにセントピーターズ高校の1軍で、10番という重要なポジションについています。前大会の時は15歳だったので16歳以上という出場資格に届かず、育成選手として参加したのですが、その時点でもほかの選手よりも優れた動きを見せることがたびたびありました。加藤選手、岸本選手ともにニュージーランドトップレベルの1軍の試合を経験しているので、ぜひ7人制のニュージーランド高校全国大会コンドアセブンズで活躍してほしいです。

7人制は15人制よりもスキルを求められる部分があり、例えばミスタックル一つでも失点につながります。前回はそうした意味でやや物足りなさを感じる場面がありました。しかし、この1年で大きく成長。安心して任せられる存在になってくれていると思います。

ワールドカップ並みの国際経験となるWSS

WSSは大会運営側の尽力もあり、年々規模を増しています。今年はオーストラリアの高校代表を筆頭に、フィジー、サモア、アメリカ、アフリカ、ヨーロッパといった海外チームも多数参加。ニュージーランド高校代表も合わせ、計24チームで戦う予定です。

NZABは前回準優勝していますが、強豪チームが増えたこともあり、全く油断ができません。とにかくしっかり準備して、一つ一つの試合に全力で向き合うしかない。本当にちょっとしたことで勝敗が変わるので、タックルにしてもボールパスにしても精度を上げていく。その積み重ねが結果につながると信じています。

ワールドカップといったら大げさかもしれませんが、高校生という年代で国際レベルの試合を経験できるのは得難い財産になると思います。日本からの選手も含め、全員が成長できる大会にすることが目標です。

ワールドスクールセブンズ開催 2022年12月17・18日in Pakuranga Rugby Club
新ロゴ、ユニフォーム発表!
市さんを始め、スポンサーたちの名入りユニフォームが発表された。チームジャージ は数量限定販売予定なのでサポーターは ぜひ購入しチームを支えよう!

愛称「ASIAN DRAGON 7’s」のチーム名で大会に参加。クールな 新ロゴも参加名で作られている。
トレーニングTシャツ やポロシャツも大会後 に販売予定とのこと。
アパレルスポンサーはニュージーランドの有名スポーツブランドのカンタベリー。
名富朗ヘッドコーチ(写真下段右から2番目)
大阪府出身。6歳からラグビーを始め、ダニーデンのキングスハイスクールにラグビー留学。帰国後は中部大学に進み、卒業後、宗像サニックスブルースに入団した。豊田自動織機シャトルズで通訳を務めた経験も持つ。現在はヘイスティングスの高校でスポーツコーディネーター、ラグビー部の2軍コーチ、日本語教師として働いている。(写真は前大会準優勝時)

Text: Miko Grooby

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