新年の叙勲者183人を発表

政府は大晦日に新年の叙勲者183人を発表した。ニュージーランドでは年2回、年末と女王誕生日に叙勲者が発表され、その数カ月後にガバメントハウスで授与式が行われる。

今回の叙勲者名簿の中で一番高位であるニュージーランド功労勲章(オーダー・オブ・メリット)の受章者には、オリンピックやパラリンピックの功績者、治安維持や公衆衛生の功労者などが含まれている。アーダーン首相は、「この受章者のリストは、厳しい年に多くの同胞によって示された決意と献身を代表している」と述べた。

今回のニュージーランド功労勲章の受章者は以下の6人で、男女3人づつ。この勲章には、女性には「デイム」、男性には「ナイト」の称号が付随する。

リサ・カーリントン(カヌー競技者)
2012年のロンドン五輪で初の金メダルを獲得、それ以降昨年の東京五輪まで、オリンピックでの金メダル5個と銅メダル1個を含む23個のメダルを獲得した。

ソフィー・パスコー(パラリンピアン、水泳)
4回のパラリンピックに出場し19個のメダルを獲得したほか、5回の世界選手権で28個、2回のコモンウェルス大会で4個のメダルを獲得した最強のスイマー。

ジャネット・シロフ(公務、プライバシー権)
個人情報とプライバシー保護法の権威。2003年から9年間プライバシー保護委員を務める。2019年から選挙管理委員会の委員長を務める。

クリストファー・ファレリー(医療、社会福祉)
長年にわたり地域医療やプライマリーケアの改善に尽力した後、オークランド・シティ・ミッションに参画し、ホームレスの保護や住宅問題、貧困問題などに対応した。

ロバート・ギリース(退役軍人、マオリ部隊)
第二次世界大戦におけるアフリカや欧州戦線で勇敢に戦った第28大隊(マオリ部隊)の最後の生き残り者。

ジム・マン(医学、医療)
1988年以来、オタゴ大学の医学と栄養学の分野で非感染性疾患の予防と管理に関する研究を行ってきた。肥満研究センターの初代所長。肥満、糖尿病、心臓疾患などの研究と予防に貢献。

すべての受章者のリストは以下の記事を参照。

<参照>(英語原文)
Department of the Prime Minister and Cabinet
https://dpmc.govt.nz/

RNZ News
https://www.rnz.co.nz/news/national/458846/new-year-honours-list-announced-for-2022