日本の保険とは違う⁉ニュージーランドの生命保険の種類

NZ版 知っトクなっとく保険ガイドLIFESTYLE

2021年12月号掲載

ニュージーランドでも万が一の病気や災害に備えて⁉保険の基礎知識や最新情報を保険のプロに教えてもらいましょう。

日本では、積立型や満期時に利息が付くというような貯蓄性を兼ね備えた保険が多くなっています。一方、ニュージーランドでは私の知る限りこういったタイプの保険は見かけなくなりました。この国では、利息が付くようなものは「保険」ではなく、「投資」に区分けされるようです。つまり、支払った保険料は戻ってこない「掛け捨て」保険となります。

ニュージーランドの生命保険には大きく分けると5つあります。これをそれぞれの方に合った形に組み合わせ、適切なプランを作ることが一般的です。

死亡保障(Life Cover)

保険加入者がお亡くなりになった時や、末期の病気と診断された時に、加入者の家族等に一時金が支払われる保険です。これにより大切な人の未来を守ることができます。

疾病保障(Trauma Cover)

クリティカル・イルネス保険とも呼ばれるトラウマ保険は、保険加入者やその子どもが心臓発作・がん・脳卒中といった約款で定義された病気や症状に直面した場合に、経済的な影響を補てんするための一時金を支払うことを目的としています。日本のがん保険や医療保険に近い保険です。

収入保障(Income Protection)

病気やケガで働けなくなった時に、水道代や電気代などの家計費や住宅ローン、家賃などの継続的な支払い額を、毎月定期的に受け取れる保険です。

高度障害保険(Total Permanent Disability)

事故や病気によって完全に永久的な障害を負い、働くことができなくなった場合の保険です。加入者とその家族の将来を守ることができます。

健康保険(Health Insurance)

公共医療は、永住者等は無料ですが、受診するまでに長い期間待つ場合があります。健康保険は、有料の私立病院での医療費の負担を軽減し、自分に合った医療をより早く受けることができます。

以上は概要ですので、必ず保険会社のパンフレットや約款をご確認ください。保険アドバイザーは、ファクトファインドと呼ばれるインタビューを通し、お客様の現状をできる限り正しく把握してリスクを分析します。そのリスクに対して適切なアドバイスを行い、それぞれのご家庭や個人にあった保険をご提案しています。

新田直人
Naoto Nitta
新田直人

ファイナンシャルアドバイザー。ニュージーランド全国に対応して、一人一人にマッチした生命保険を分析、提案している。電話やメールで保険の相談はすべて無料。

【Ph】027-230-4984
【E-mail】naoto.nitta@cfan.co.nz

※この記事はあくまでも保険情報の提供であり、個々の保険アドバイスは必ず保険アドバイザーにご相談ください。