これがニュージーランドでの学生生活③

タッチラグビーEDUCATION
教育ナビ!in New Zealand 教育のプロに聞くニュージーランドの今日事情をご紹介

2022年5月号掲載

多民族が共存するニュージーランドでは学生生活も国際色豊かでユニークです。今月は、制服や校則の特徴についてお伝えします。

スポーツは楽しむもの

日本の学校の部活動のように、いわゆる体育会系の厳しい規則に縛られたスポーツ活動はありません。スポーツはあくまで楽しむものとして活動自体も週に1、2回のみ。だから複数のスポーツに参加したり、放課後に友だちとショッピングに行ったりすることもできるのです。学校によっては、スポーツアカデミーというカテゴリーのクラブで真剣にスポーツに取り組んだり、地域のスポーツチームに参加してレベルを上げてプロを目指す生徒もいます。スポーツの試合ではニュージーランドの他の都市に遠征に行くこともあるので、それも楽しみの一つですね。

コミュニケーションのツールとしても役立つスポーツ。日ごろの体力増進が目的でも真剣に取り組む場合でも自分の希望に応じた選択が可能です。ラグビーやゴルフなど、スポーツに費やす時間が単位として認められる現地校もあります。こういった学校では、プロになった卒業生から直々に指導してもらえるチャンスもあるようです。

季節に応じて楽しむ

夏はクリケット、冬はラグビーが人気です。どちらも最近は女子チームが増え世界大会も開催されるようになりました。クリケットはイギリス発祥のスポーツで野球の原型となったと言われています。この国の子どもたちには身近ですので、ニュージーランドで体験していただきたいスポーツの一つです。そして言わずと知れた国技のラグビー。15人制のラグビーは格闘技のようなフィジカルも必要ですが、7人制ラグビーは小柄な体格でも足の速さがあればトップクラスの選手になれるスポーツです。またタッチラグビーと言う、相手の体に直接触れることのないラグビーもあります。ラグビーを知ることはニュージーランドの文化に触れることと言っても過言ではないでしょう。

冬のスポーツで忘れてならないのがネットボール。バスケットボールのルールを基準に女性が競技できるよう改良されたスポーツです。日本ではなじみがありませんが、現地生徒に色々教えてもらってコミュニケーションを図ることもできるので留学生も挑戦していただきたいです。スカッシュも人気で、とても楽しかったという留学生もいましたよ。

Junko Kobayashi
Junko Kobayashi
小林 純子

近鉄インターナショナルエクスプレスの留学担当マネージャー。ニュージーランドの現地情報を日本へ発信している。
オセアニア在住歴約25年。
【問い合わせ先】kieakl@kintetsu.com.au