2022年3月号掲載
PICK UP
世界中の動物に会える
Fur, Fangs and Feathers
カンタベリーミュージアムでは、希少な動物たちのはく製の特別展示が今月末まで開催されている。極小リスから北極の巨大なジャコウウシまでさまざまなサイズと種の動物が世界中から集められている。ライオンやクマ、サル、レイヨウなどのはく製もある。見るだけでも楽しいが、来訪者は生物がどこに住み、どのような活動をしてきたか、保護問題について学ぶことができる展示だ。当ミュージアムは、創設以来150年以上、動物のはく製を収集してきた。最近では展示のために動物を捕獲することはせず、事故死や自然死の動物からはく製を作っている。
街なかで約100年の歴史を感じよう
The Civic Tours
オークランドの歴史的建造物であるシビックシアターの見学ツアーに出かけてみよう。知識豊富なガイドが、建物の構造から歴史、上演演目、舞台裏まで深い話を聞かせてくれる。所要時間は60~75分。推奨年齢は14歳以上。チケットは、テラスカフェやオークランド・アートギャラリーカフェで使える5ドルのバウチャーを含むため、歩き回った後の休憩に寄りたい。また、オークランドタウンホールを巡るツアーもある。
遊び心あふれる鉄パイプアート
Yona Lee: An Arrangement for 5 Rooms
韓国系ニュージーランド人アーティスト、ヨナ・リーの展示会が開催されている。作品はステンレススチールのチューブを使って、ギャラリーの建物の手すりや彫刻物に編み込んでいき、鑑賞者の座る場所やライティングにもなっている。そのレールは隣のアルバートパークにもつながっていく。「作品の構想は建物をアクティベートすること。アートとそうでないもの、屋内と屋外、昼と夜、公と私の境を取り払う」とヨナは語る。
THEATRE
A Stab in the Dark
オークランド・アートフェスティバルのプログラムの一つ、『スタブ・イン・ザ・ダーク』。受賞歴のあるショー『テ・ポー』を手掛けたクリエーター集団ナイトソングの最新の演劇だ。「自分の分身が現れたら? その分身に付きまとわれたら? 受け入れるか逃れようとするか?」。誰かの人生が解明されるのを見ながら、奇妙におもしろく、サスペンスに満ちた予測不能な体験を。
FESTIVAL
Siva Afi Online Festival 2022
サモアの伝統的なファイアーナイフを使ったダンスのパイオニア的なお祭り『シヴァ・アフィ・フェスティバル』がオンラインで開催される。シヴァ・アフィの技術と才能を堪能できる高校対抗のコンペティションもある。
EXHIBITION
Meltdown:
Visualising Climate Change
世界の氷山の重要性、気候変動の影響とその未来をプリズムアートと写真、動画で伝える展示会。10名を超える海外アーティストによる、気候変動に関わるすべての大陸の作品に焦点を当て、気候変動の経過と結末を伝える科学的かつ詩的な旅へと鑑賞者をいざなう。
GAME
Online Minecraft Club
ニュージーランド中の参加者とつながって、マインクラフトのクリエイティブな体験をしよう。コラボしたりチームで建築したりスキルを向上させるチャンスだ。コーディングやロボティクスを教えるブレインプレイの講師がアイデアを提供したり、疑問を解決したり、みんなで楽しめるようにオーガナイズしてくれる。対象年齢8歳~15歳。
SEMINAR
Certificate in New Zealand
Food and Beverage History
クマラからソーヴィニヨン・ブランまで、ニュージーランドの食の歴史を学んでみてはいかがだろうか。植民地時代からホスピタリティー業界が成長する過程をたどって、背景や食材、調理技術を知るコースだ。内容には、伝統マオリ料理の準備や調理方法、輸入食材やアルコール飲料の影響を受けた変遷が含まれる。3月15日から毎週火曜、全10週のショートプログラムで、オンラインでの受講となる。
Te Tiriti Based Futures + Anti-Racism 2022
ニュージーランド、アジア、アメリカ、欧州からの75人のスピーカーによる、レイシズム、脱植民地化、犯罪の法整備、イスラム教徒に対する偏見などについてのディスカッションがウェビナーで開催される。国際人権NGO(CPRセンター)の白根大輔氏も参加予定だ。
【所】Virtual Location【時】プログラムによって異なる【料】無料【Web】www.tiritibasedfutures.info
*2022年3月号掲載時の情報です。イベントは中止や延期になる可能性があります。最新情報やワクチンパスの要不要等は各イベントのウェブサイトでご確認ください。