これがニュージーランドでの学生生活①

EDUCATION
教育ナビ!in New Zealand 教育のプロに聞くニュージーランドの今日事情をご紹介

2022年3月号掲載

ヨーロッパ系、マオリ系、アジア系、太平洋島嶼国系など多民族が共存するニュージーランドでは学生生活も国際色豊かでユニークです。

1日の始まりはWeet Bix から

朝食には、シリアルのウィートビックスが子どもたちに人気です。97% が全粒粉で、鉄分とビタミンB1、B2、B3が含まれており、砂糖とミルクをかけて食べるのが一般的。冬はホットミルクをかけてポリッジ(お粥)にして食べたりします。

学校でのランチには、サンドイッチなどのお弁当を持参するのが一般的です。ニュージーランド人の家庭でも、スーパーマーケットで気軽に購入できる巻き寿司セットを利用して、ホストマザーがお寿司を巻いてランチに持たせる家もあるようです(ニュージーランドでSushi と言えば大体巻き寿司のことです)。また、学校にはキャンティーンと呼ばれる売店があり、ミートパイやサンドイッチを購入できます。家庭の事情でランチが用意できない生徒には学校で提供される支援もあります。ランチを食べる場所は決まっておらず、校内のベンチや芝生に座って食べることが多いです。学校側もできるだけ外で食べるよう指導しています。

時間割は5時間が一般的

朝に2クラスが終わるとモーニングティーの時間、それから2クラスあってランチタイム、その後1クラスあって下校という時間割(1科目は1時間)が一般的* です。

日本と異なるのは、科目ごとに指定された教室があり、先生ではなく生徒たちが科目ごとの教室へ移動するという点です。放課後は所属するスポーツクラブでの活動や友人と交流する時間になります。イギリス文化の流れを汲んでいるモーニングティーは日本にない習慣で、マフィンやフルーツ、ミューズリーバーなどを口にするランチ前の軽食タイムです。

ボールパーティーは一大事

サマーキャンプ、スクールトリップといった宿泊を伴う課外活動も実施されますが、日本の修学旅行のように全員が参加する大きな旅行はありません。選択した科目ごとの社会科見学や旅行にも参加可能です。

留学生には国際部主催のイベントがありますが、留学生にとっても、学生生活の一番の思い出としてあげられるのが毎年高学年生だけが参加できる、ボールパーティーと呼ばれるダンスパーティーです。ドレスやスーツで着飾った晴れ姿はまるで日本の成人式のような装いです。

*学校、学年によって多少の違いはあります。

Junko Kobayashi
Junko Kobayashi
小林 純子

近鉄インターナショナルエクスプレスの留学担当マネージャー。ニュージーランドの現地情報を日本へ発信している。
オセアニア在住歴約25年。
【問い合わせ先】kieakl@kintetsu.com.au