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Feature/野鳥の楽園、ニュージーランド
Feature

Text: Michiko Furusawa, Photos: Department of Conservation, Ryosuke Kabashima


野鳥の楽園、ニュージーランド

 豊かな自然環境に恵まれた島国、ニュージーランド。およそ8000年前、太平洋上の巨大大陸ゴンドワナから切り離された時、島にコウモリ以外の哺乳類は存在しなかったという。そう、ここは野鳥にとって「天国に一番近い島」だったのだ。
 そのせいか、ニュージーランドの野鳥たちはキーウィのように独自のスタイルで進化したユニークなものも多い。
 暖かい春、より活動的になる彼らの日常を、ちょっと足を延ばしてのぞきに出かけてみよう!

 
郊外の公園などにいる野鳥
 スズメやハトなど、日本でおなじみの鳥はニュージーランドでもよく見られる。これらの鳥の中には、ペットとして持ち込まれたものや、次第に国内で繁殖を始めた渡り鳥などの外来種も多い。だが、郊外の公園などを散策してみれば、見たことのないユニークな鳥たちであふれている。
 人を恐れるどころか、「道先案内人」を自ら買って出てくれるのがファンテール。マオリは、「せわしない人」のことを「ファンテール」と呼ぶとか。人懐っこいしぐさが可愛らしく、長い尾をパタパタと振りながら蝶のように舞うさまは見ていて飽きない。
 ビールの名前でおなじみのトゥイも、人々に愛される野鳥だ。国花であるコーファイの蜜が好物で、観察スポットはもちろんこの木の下。すぐ枝に止まって、自慢の喉を披露してくれることだろう。 民家の庭先、公園、果樹園などの木の枝によく止まるうぐいす色の小鳥はシルバーアイ。ブラシ状の舌で花の蜜を舐めとり、ついでに花粉や種を運んでくれる、自然界では重要な存在だ。
 ところで草地などで豪快に走る、足の長い鳥をご存知だろうか。この派手な青い羽根を持つ鳥の名はプケコ。希少な鳥、タカヘと同じ祖先を持つが、こちらは飛ぶことができ、タカヘの卵を代わりに温めることもあるという。
 このように、ニュージーランドでは日常的にさまざまな野鳥に出合うチャンスがある。緑が鮮やかになり、鳥たちが羽根を休める光景をよく見かける春。庭先に彼らが来やすいよう餌付け台などを置いてみてはどうだろう。森に住む野鳥たちがやって来てくれるかもしれない。

ニュージーランドの野鳥 場所別ガイド
ニュージーランド独自の野鳥たちを、生息地別に紹介する。外へ出かけるなら、いつもより少しだけ周りの鳥たちを気にしてみよう。出合った鳥の名前が分かると、外出の楽しみが増えるかもしれない。

Dick Veitch(1967)
トゥイ
胸元の白い羽毛がチャームポイント。透明感のある歌声は森で1、2を争う美しさ。物覚えも良く、かつてマオリはペットとして言葉を教えていた。


Dave Crouchley(1982)
ファンテール
胸長い尾のせいで大きく見えるが、体長はスズメより小さく、8cm程度。好奇心旺盛で人を怖がらず、肩や頭に乗ってくることも。森林でも定番の鳥だ。


J. L Kendrick(1968)
シルバーアイ
別名「ホワイトアイ」。花粉や種を運ぶ鳥として生態系に重要な役目を果たす。民家の庭先、果樹園、森林など、木のある場所に生息する。


Rod Morris(1977)
プケコ
本来は沼地に生息し、海外の亜種はセイケイ(スワンプ・ヘン)とも呼ばれる。国内では公園や道の脇などでよく見かける。葉や昆虫のほか、ほかの鳥の卵やヒナを食べることもある。

 

 

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