| スーパー12、初の日本人スタッフが語るブルース |
| 〜浜村裕之さんインタビュー |
| 日本人として、スーパー12史上初のスタッフとなったオークランド・ブルースのビデオアナリスト、浜村裕之さんに、ご自身のことと今後のブルースについてのお話を伺った。 |
まず、ニュージーランドに来たいきさつを教えていただけますか?
――ヤマハで30歳まで選手としてプレーをし、その後同クラブのコーチをしていました。そして就任中、会社から「もっと勉強してみないか」と言われ、2年間、ノースハーバー協会でコーチ留学をすることになったのです。今年の1月から、オークランド・ブルースとノースハーバー協会の2チームと、正式に2年間の契約を交わしました。 日本人として、初めてブルースのスタッフに加わったということですが ――そうですね、多分スーパー12のチームの中でも初めてじゃないでしょうか。NPCには今まで2人ほど日本人の選手がいましたが、スタッフとしては初めてだと思います。仕事のオファーをいただいたときは、もう最高でしたね。本当にラッキーでした。 具体的にどのようなお仕事をされていらっしゃいますか? ――ビデオアナリストとは、簡単に言うと、試合のビデオを見て数値化していく仕事です。例えば、各選手がタックルをした回数を数え、選手のデータ分析をしていきます。そして、コーチのためにデータを供給します。ですので、試合中はモニターを見ながら、データをひたすら入れていってるんですよ。 選手のデータを分析する際、いろいろな項目があると思いますが、具体的にはどういったものでしょうか ――主に、ボールを持った時の動作に関することですね。どちらの肩でタックルをしたのか、何回ミスしたのか。ボールを持って何回ゲインしたのか、何メートル稼いだのかとか。サポートに入ったかどうかなども全部データとして出しますよ。 パーセンテージでいうと、選手の力は何パーセントくらい出ていれば合格ですか? ――100%がベストですよね。例えば、タックルだとブランビーズ戦では82%でした。これはあまりよくない数値です。最低でも90%くらいはいかないとと思っています。それだけミスがあったってことですから。 数値などから見て、ブルースの注目選手は誰ですか? ――ブランビーズ戦では、ダニエル・ブレイドのタックル成功率は100%でした。ミスもなくて、これはすごいですね。また、昨年アンダー21で最優秀選手となり、昨年のオールブラックスツアーのメンバーにも選ばれたジュローム・カイノーにも注目です。さらに伸びてきている選手は、ルーク・マックアリスターやイサ・ナセワあたりで、彼らは若手の中で最も安定していると思います。 ブランビーズ戦を境にスターティングメンバーに大きな変化がありましたが、その理由を教えて下さい ――その試合は、チーム全体として、故障による欠場者が多かったですね。そのため、やむを得ずその時点でのベストメンバーによる調整が行われたようです。その試合で見事、カルロスの代役を務めたテセサですが、どこまで今後、調子が上がってくるのかが、彼にとっても、チームにとっても、一つのカギになると思います。また、セカンドファイブエイトが誰になるのかも、今後の注目です。でも、まだ分からないですね。わたし自身、内部にいても分からないですから(笑)。 試合も残り少なくなってきましたが、スーパー12の終盤の見所についてお聞かせ下さい ――そうですね、セミファイナルに進む4つのシートをどのチームが取るのかが、終盤の見所ですね。2つは決まりそうなんですが、後はどこが取るのか・・・。ブルースは昨年ボーナスポイントが1ポイント足りず、セミファイナルに行けませんでした。だからこそ、今年は各試合を勝ち抜き、ボーナスポイントを稼いでいかなければなりません。まだ、優勝候補のワラターズとの直接対決も残っていますし。 それでは、最後に浜村さんご自身の今後の目標を教えてください ――ゆくゆくは日本に帰国して、トップのチームで、今までの経験を活かしてみたいですね。とはいえ、もしかしたら、またブルースから継続就任のオファーがもらえるかもしれないし。先のことはまだわからないですね(笑)。 |
| Profile | |
浜村 裕之(はまむら ひろゆき) 龍谷大学卒業後、ヤマハ発動機でスクラムハーフとして活躍。その後、同クラブや日本代表アンダー21(2003年度)のコーチを務めた後に、コーチ留学のためニュージーランドへ渡航。現在は、ビデオアナリストとして、オークランド・ブルースとノースハーバー協会に所属。大阪府吹田市出身 |
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