シティーマンションのいろは マンション物件居住のメリット、デメリット 

シティーマンションLIFESTYLE
プロが教えるニュージーランド不動産お役立ち情報。不動産の基礎知識からプロしか知らないノウハウまで、住まいに役立つ情報をお届けします。

物価高騰が目立つオークランドでも、安心かつ快適な居住空間は欠かせないもの。特にこれからシティー内で就業を考える方にとっては、郊外の戸建て住宅かシティーマンションのどちらに住むかという決断は難しいのではないでしょうか。今回は最近の動向を踏まえて、シティーマンション暮らしのメリット・デメリットについてお話していきたいと思います。

まず、マンション物件の大きな利点は管理会社の存在です。ビルメンテナンスをすべて任せることで、戸建て住宅に伴う、庭掃除や雨どいに溜まる枯葉の除去等、日々の手入れの煩わしさや負担がかなり軽減されます。また24時間体制のセキュリティーカメラが稼働している為、不測の事態、特に空き巣等の防犯面で、郊外の戸建て住宅に比べ、日常生活の安心感は大きいものです。さらに、購入価格においてもマンション物件の方が安くなる場合も。20~30歳代のカップルに人気の2ベッドルームなら35万ドルから50万ドルの物件価格で購入を検討でき、同条件の戸建て住宅の価格帯と比べ、費用を抑えることもできます。特にシティー内なら通勤時の渋滞やバス代も省け、スマートな生活も期待できます。

ただ、価格面や利便性のメリットが多い一方で、マンション物件には思わぬコストが発生してきます。それがBody Corporate Annual Levyという年間管理費で、先ほどの平均的な2ベッドルームでは3000~4500ドル程かかってきます。この費用は、ビル自体を安全で清潔に維持するため、ごみ収集や外壁・窓の高圧洗浄、セキュリティーガードによる夜間パトロールやノイズコントロール等に割り当てられています。

また、ここ最近、国の住宅安全基準が一段と厳しくなった事もあり、その基準を満たすため、火災報知器や水道回りの部品交換など修繕が必要となり維持費の変動も考えられますが、LED照明や玄関インターコムの設置など、快適な住居環境を補強するものでもあります。

こうした項目は、物件内覧時や契約前に、エージェントに確認のほか、弁護士に相談することで、納得のいく理想のマンション暮らしに近づけることができます。

Yasu
Yasu
City Office 所属

Cityオフィスを中心に、オークランド全域でマンション&戸建ての購入・売却・投資など、豊富な知識と親身なアドバイスでお客様のニーズに対応中。

Barfoot & Thompson
【Ph】09-307-6340(直通)
【Mob】021-982-908
【E-mail】 y.ka@barfoot.co.nz
【Web】www.barfoot.co.nz/our-people/y.ka



2019年3月号掲載